ポーカーの独学勉強法ロードマップ【初心者~中級者】
2022年1月13日
ポーカーをはじめたけどなかなか勝てないという方はいませんか?ポーカーは運が左右するゲームですが、長期的に見れば実力のある人が勝つゲームです。実力をつけるために独学でポーカーの腕を磨いていきましょう。
ポーカーの実力をつけるためには、1人でコツコツと学ぶことが最短ルートです。ひと昔前では、入手できるポーカーの情報が限られており、アミューズの知り合いや掲示板から学ぶのが主な勉強方法でした。しかし、現在ではネットや本などから多くの情報を手に入れることが出来ます。学習時間をしっかりと確保し、ポーカーを学び、アミューズやオンラインポーカーで実践するとよいでしょう。
独学で重要なことは自分のプレイを見直し、反省することです。気になるハンドをテーブルから離れた時に見直し、必要であればツールを使って確認をします。その繰り返しによってポーカーの腕は磨かれていくでしょう。
続いてはレベル別に具体的な独学の勉強法について紹介します。
ルールを覚えたばかりで、参加ハンドに不安があるといった方はこちらから学習することをおすすめします。
ポーカーではプリフロップでタイトにプレイすることでよい期待値を得ることが出来ます。アミューズでJ8oといったレベルのハンドをUTGから参加している人を見かけたことはあるのではないでしょうか。その時、たまたまボードにいいカードが出て、たまたま勝てるかもしれません。しかし長期的に見ればそれほど弱いハンドで悪いポジション(先にアクションをおこさないといけないため)から参加することはよい結果を生みません。
また、リンプで参加することもよくないでしょう。例外として、SBからリンプを用いることで良い戦略となる場合がありますが、その他のポジションでリンプをすることは悪いプレイの一つとされています。しっかりとハンドレンジを絞り、レイズして参加することが初心者から脱出する一歩となります。
どのくらいのハンドで参加したらよいかわからない方はこちらの記事をご覧ください。
コールのしすぎは初心者によくありがちなミスです。ミドルペアでフロップ、ターン、リバーと相手のベットにコールして相手がトップペア以上のハンドを持っており、負けた苦い経験をした方は多くいるのではないでしょうか。
もちろんミドルペアで全てのストリートをコールすることが全ての場合において悪いわけではありません。しかしほとんどの場合でそのコールは期待値マイナスのプレイです。適切なハンドでコールとフォールドをし、時にはブラフでレイズをすることが重要です。
自分のハンドが現在どのくらいの価値(バリュー)があるのか毎回考えていますでしょうか。強いハンドではしっかりと強くベットをし、相手からより多くのチップを奪います。また、大きなベットでのバリューが難しい際は、小さいベットにしてわずかなバリューも逃さないことも重要です。
バリューベットについて詳しく知りたい方は『バリューベットとは?サイズや有効な場面を紹介』をご覧ください。
スロープレイは多くのプレイヤーが好んで使いますが、多くの場合においてよいプレイではありません。なぜなら、スロープレイをすることで獲得できるはずのバリューを逃してしまうことがあるからです。特に初心者が相手の際は、コールの頻度が高いため強いハンドでは大きなベットを打っていきましょう。
スロープレイについて詳しく学びたい方はこちらの記事をご覧ください
ここまでの紹介した内容をさらに深めたい方は以下の本と動画をおすすめします。
ポーカーで勝つ方法は①相手より強いハンドを作ること、②相手をおろすこと、この2つです。①は先ほどの内容で紹介したため、次は②を学び基礎を固めます。
ポーカーにおいてブラフはかなり重要な役割を担います。適切な際に適切な額でブラフを打ち込むことで相手のチップを奪うことが出来ます。
相手のハンドが弱い瞬間を見つけたらすかさずベットを打ち込みましょう。ブラフをマスターすればとても弱いハンドでもチップを奪い取ることが可能となるでしょう。
ブラフについて詳しく学びたい方は『ブラフベットとは?サイズや有効な場面を紹介』をご覧ください
バリューを取る、ブラフをする、どちらにおいてもボードを評価する必要があります。よくポーカーではウェットなボードやドライなボードと言われることが多いです。
一般的にウェットなボードではブラフがよく効きます。自分のショーダウンバリューがないハンドでウェットなボードの際、ブラフを打ち込み、ポットを勝ち取りましょう。
ボードについて詳しく学びたい方は『ボードテクスチャは何がある?プレ方法を解説』をご覧ください
最後に紹介するのは、ポーカーにおいて一番の醍醐味であるエクスプロイトです。突然ですが、一番チップを稼げるのは人間とAIどちらでしょうか。
もしAIが現代より発達したとしても一番チップを勝ち取ることが出来るのは人間です。なぜなら、相手は人間でありAIを相手にしているわけではないからです。
プレイスタイルの特徴、相手の癖、考える時間などポーカーでは様々な情報を駆使することが必要となります。そこには数学的答えは存在しておらず、人間が感覚的にとらえるものであります。相手の思考や癖を読み取り、その相手にとって最適なプレイをしましょう。
エクスプロイトについて詳しく学びたい方は『ポーカーのエクスプロイト戦略とは?メリットやデメリットを解説』をご覧ください
ここまでの内容は以下の本に詳しく書かれています。
基礎は固め終わり、トッププロのプレイをしたいという方は以下の学習がおすすめです。
最初に学ぶのは、ポーカーは頻度がすべてということです。ベットの頻度、レイズの頻度、フォールドの頻度、コールの頻度が正しければ、自動的に相手からお金が降ってきます。
大半のプレイヤーは、ターンやリバーでのフォールド頻度が高くなっています。この頻度を正し、さらにターンとリバーでベットを増やすことで相手をエクスプロイトすることが出来ます。頻度戦略について詳しく学びたい方は下記の本をご覧ください。
『ポーカーエリートの公然の秘密』
次にオススメするのはPokerSnowieというAIツールです。PokerSnowieは人間では不可能なプレイ数を繰り返すなかで一番強いプレイを身に着けました。
そのAIツールと自分のプレイを比較し、参考にしていくことで強いプレイが身につきます。ただ注意点として、PokerSnowie通り打つことが一番勝てる方法ではないということです。多くの人は先ほど頻度戦略の章で述べたように頻度においてミスをしています。そのミスにつけ込めるよう考えることも同時に必要です。
PokerSnowieについて詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
最後に紹介するのは、数学的に解明された最適戦略を学ぶことです。トッププロはこの最適に近いレベルでプレイを行っています。GTOツールを使って最適戦略とはいかなるものか、さらにどうエクスプロイトするのか数学的に学ぶことでトッププロに近づけるでしょう。
初めて使う方にはGTO Wizardが使いやすくおすすめです。詳しくは『GTO Wizardとは 機能や使い方、値段について解説』をご覧ください。
ポーカーを学習するには、仲間内で議論するのが10年前までは重要でした。しかし、GTOツールが発展した現在では独学でポーカーを学習することが可能となりました。
もちろん議論してポーカーを深めることも重要ですが、それと同時に昔の間違った理論を身につけないようにすることも必要です。残念ながら日本語でのポーカーの情報は10年前のものが蔓延っており、現在では間違っている理論を話している人が多く見受けられます。
そのため、自分で様々なツールや本を通して学習し、正しい理論を身につけることが重要なのではないでしょうか。