ポーカーのハンドレンジの効果的な覚え方とは

ポーカーを学ぼうとした際、必ずと言っていいほど目にするのがハンドレンジの表です。

プリフロップのオープンレンジなどが馴染み深いのではないでしょうか。おそらく多くのポーカープレイヤーはまずポジションごとのオープンレンジを覚えることからポーカーの勉強を始めます。

しかし、単純な表の暗記は非常に難しく、一時的に覚えたとしてもすぐに忘れてしまいます。今回はハンドレンジを効率よく覚える際のコツや、忘れないためにはどうすればよいのかについて解説します。

ハンドレンジを覚えるコツ

ハンドレンジの意味を考える

ポーカーのハンドレンジを覚えられないと感じてしまう一番の理由は、ハンドレンジをただの表として盲目的に覚えようとしているからでしょう。

ポーカーを始めたばかりの頃は、ある程度プリフロップレンジの暗記などは必要ではありますが、ある程度ポーカーの基礎的な知識がついてからは、すべての自分のアクションに対して説明ができるように学習を進めなくてはなりません。

それができていないハンドレンジの暗記は、応用が利かないだけでなく、すぐに忘れてしまいます。

PioSOLVERやGTO+などのツールを使ったりした場合、入力した条件に応じて答えが表示されますが、ポーカーのシチュエーションは無限にあるため、すべてのシチュエーションを解析に掛けることは難しいでしょう。

そのため、ソフトが導きだした答えに対して、同じようなシチュエーションに遭遇した場合にでも応用が利くような形で自分なりに理解する必要があります。

もしどうしても、理解ができない場合は、おそらく座学が足りていないため書籍などで学習してからもう一度考え直してみると新しい発見が見つかるかもしれません。

実戦でトライアンドエラーを繰り返す

とは言っても暗記しなくてはならない箇所というのはある程度は発生してしまいます。そういった場合にはやはりトライアンドエラーを繰り返すしかありません。

人間は何かを覚える場合、答えをただ見るよりも、なんどもテストを繰り返すほうが効果的であると言われています。

そのため、実際にポーカーをプレイしわからないシチュエーションを見つけたら、それをメモするなり、ハンド履歴を保存するなどした後、GTO+やPokerSnowieなどで解析をかけ、その結果と自分の考えていたハンドレンジを比較といった方法が効率がよいのではないでしょうか。

ハンドレンジの入手方法

ハンドレンジを覚える前に、そもそもオープンレンジなどのハンドレンジをどこで入手したらいいのかわからない方も多いと思います。

オープンレンジは基本的に、3つのパターンで入手することが可能です。

自分で解析する

多くのトッププロがハンドレンジを入手している方法はこちらでしょう。PioSolverなどのGTO解析ツールなどを使い、それをレンジとする方法です。

これは相手のレンジや状況などを自由に設定できるため、特定のシチュエーションにおける正確な値を手に入れることができる一方、プリフロップの解析にはツール代が10万円以上必要ということや、超高性能なパソコンが必要など、何かとハードルが高い方法です。

解析結果を購入する

PioSolverやMonkeyViewerなどのツールを使いすでに解析された結果を購入することで、レンジ表を入手することができます。しかし、こちらは基本的に値段が高く、数十万円を超えることも多々あります。

無料のツールを使う

現在いくつかの無料のツールでプリフロップのレンジについては入手することができます。こちらは他の二つの方法と比べて、正確さにやや不安は残りますが、ツールが発展を続けていること、また情報自体の価値は下がっていく近年の状況を見ると、超トップのプロを目指さないかぎり、無料のツールで得られる解析結果で十分かと思います。

現在無料で得られるプリフロップのレンジについてはGTO Wizardというツールが最も正確かつ高性能なため、そちらを利用するとよいでしょう。またアプリではPokerSnowieが提供している、Preflop Adviser というアプリがおすすめです。

プリフロップのオープンレンジについてはGTO Wizardの解析結果を「ハンドレンジはどれくらいの強さで参加する?プリフロップのレンジを紹介」で紹介しました。