ポーカースノーウィーを使ってプリフロップレンジをマスターする方法

この記事では、No-limit Hold’emにおけるプリフロップをマスターする方法について解説します。本やネットなどで多くのレンジ表を入手出来ますが、今回は無料で使える『Preflop Advisor』を基に解説します。

ポーカースノーウィーとは?機能や評価、価格について解説

ハンドレンジとは

*ハンドレンジが何かわかる、レンジ表が読めるという方は飛ばしてください。

まず初めに、プリフロップをマスターするまえに必要な知識であるハンドレンジについて解説します。

ハンドレンジとは、プレイするハンドの範囲のことをいいます。一般的に13×13マスにアクションごとに色分けされているレンジ表を使用します。

緑がレイズ、黄色がコール、白がフォールド、黄色に数字が書いてあるものはその割合でレイズ(残りはコール)、白に数字が書いてあるものはその割合でレイズ(残りはフォールド)を示します。次に、左から右は『suited』すなわち同じマークであることを表します。上から下は『offsuit』、マークが違うことを表します。

例えば、自分のハンドがAのハートとQのハートだとします。その場合、上記のレンジ表によると40%の割合でレイズし、60%の割合でコールします。

以上のことを参考にし、実際にPreflop Advisorで見てみましょう。

Preflop Advisorとは

そもそもPreflop Advisorとは、ポーカーで一番有名なAIソフトとも言われているスノーウィーと同じ開発元が出しているレンジ表です。スマホでアプリをインストールし、全て無料で使うことが出来ます。以下のリンクからダウンロード出来ます。

iPhone

Android

Preflop Advisorの使い方

画面を開くと5つのシチュエーションに分かれています。それぞれのシチュエーションで使い方を説明します。

open position

テーブルで最初のアクションをするときのことを言います。6つのポジション別に分かれています。ポジションの箇所をクリックし、真ん中の緑色のボタンをクリックするとレンジ表を見ることが出来ます。また、左下のpositionをクリックすると元の画面に戻れます。最初の画面に戻りたい時は左上のオレンジのSマークをクリックすると戻れます。

facing a raise

前のプレイヤーがレイズしたときはこちらを使います。最初に自分のポジションをクリックし、次にレイズしたプレイヤーのポジションを選択します。最後に真ん中の緑色のボタンを押すとレンジ表を見ることが出来ます。

facing a 3bet after my raise

自分のレイズの後にリレイズ(更にレイズすること)された時はこちらを使います。使い方は先程の『facing a raise』と同じです。

facing a 4bet after my 3 bet

自分のリレイズに対して、オリジナルレイザーによるリリレイズをされた時はこちらを使います。使い方は先程の『facing a raise』と同じです。

squeeze from the blinds

SBやBBといったブラインドからスクウィーズ(レイズした後にコールしたものがいる時にリレイズすること)する時はこちらを使います。自分のポジションを選択し、次にレイズした人、コールした人を選択し、さいごに真ん中の緑色のボタンを押すとレンジ表を見ることが出来ます。

簡単な覚え方

ここまで多くのレンジ表を一度に覚えるのはかなりの時間と労力を必要とすると思います。そこでレンジ表を理解するのに役立つ三つの法則について紹介します。

有利なポジションか不利なポジションか

まず初めは、自分のポジションについてです。ポーカーでは後にアクションを出来る人が有利となります。実際に、一番最初にアクションする人と、最後にアクションする人を比べてみるとレイズレンジの広さに違いがあることを確認できると思います。有利なポジションでは多くのハンドで参加します。

UTG open ※不利なポジション

BTN open ※有利なポジション

また、レイズが入った後では、不利なポジションの人は有利なポジションの人に対してリレイズとフォールドが多くなり、反対に有利なポジションの人はコールが多くなります。

価値のあるハンドはどれか

ハンドの選び方は重要なポイントとなります。例えば、下記のレンジ表はCOのオープンのものですが、A3oはフォールドしているのに対して89sはオープンするのはなぜでしょうか。A3oと89sを比較した時ではA3oのほうがエクイティが高く強いハンドといえるかもしれません。しかし、89sはストレートやフラッシュを作り、AAなどの強いハンドにも勝てる可能性が高く、ベットやレイズなどアグレッシブなアクションを行うことが出来るため、EVがA3oに比べて高くなります。

このようにハンドを選ぶときは単なるエクイティの高さではなく、EVが大きくなるハンドを選ぶようにしましょう。

無差別なレイズを防ぐ

次は、相手が無差別にベットを出来ないようにするため、レンジの内、何%をディフェンス(コールorレイズ)するかという考え方です。

例えば、ブラインド0.5bb/1bb, アンティなしのテーブルでUTGが3bbにオープン、COが9bbにレイズし、残りのプレイヤーは全員フォールドしたとします。その際、COは4.5bbを得るため9bbのリスクを背負っていますから、66%(9bb/4.5bb+9bb)以上の確率でUTGがフォールドすると、COはどんなハンドでも3betした方が得になってしまいます。そうならないために、UTGはオープンしたレンジの内の66%以上でフォールドしないようにディフェンスする必要があります。

それを元に考えると、自分がリレイズされた時はどれくらいのハンドで守ればいいのか覚えやすくなると思います。

発展版 Snowieでのプリフロップレンジ

Preflop Advisorより正確に状況を設定したい方はsnowie(購入が必要)を使うことをおすすめします。

アンティやブラインド、スタックの変更が可能

snowieを使用すると写真の左側のようにブラインド、アンティ、人数を設定することが出来ます。

各プレイヤーごとのスタック、アクションも設定することも出来ます。ハンドを指定するとアクションも指定してくれます。

また、レンジ表を見ることもできます。先ほどのPreflop Advisorは6人のみ、スタックは100bb、アンティなし、レイズサイズも固定でしたがこちらでは自由に設定することが出来ます。

このように、snowieを使うと詳細に設定できるため、Preflop Advisorでは物足りないという方は是非一度使ってみてください。