ポーカーにおけるフィッシュの意味とは?特徴や見分け方

キャッシュゲームで得られる利益のうちの多くは、フィッシュから得たものです。そのため、フィッシュをと上手く戦うことはポーカーで稼ぐ上で非常に重要な要素と言えます。

しかし、フィッシュを正確に見分けられるかどうかについては不安な人も多いのではないでしょうか。

今回はフィッシュとはそもそもどういう意味なのか、素早くかつ正確にフィッシュを見つけるにはどういった方法をとればよいか説明します。

ポーカーにおけるフィッシュの意味

フィッシュとは、ポーカーの経験が浅く、テーブルでお金を失う傾向にある人のことを言います。つまい下手なプレイヤーのことです。また、日本語で端的に言い換えると「カモ」のことです。

逆に、ポーカーの経歴が濃く、ポーカーで利益を安定的に出せる人のことを「シャーク」と言います。

たとえば、フィッシュという言葉をこのように使います。「今日の朝オンラインカジノで3時間くらいポーカーをやったんだけど、明らかにフィッシュが多くて1,200ドルも稼げたよ!!」

フィッシュの特徴

フィッシュとは、広い意味でポーカーが下手な人のことですので、個人によって特徴は変わります。しかし、多くのフィッシュがやりがちな傾向というのがあるため、今回はそれらを解説します。

ハンドの参加率が高すぎる

6~9人のテーブルでの適正な参加率(VPIP)は20%前後です。そのため、参加率が異様に高いプレイヤー、具体的には全ハンドのうち40%以上で参加しているプレイヤーがいればその人はフィッシュである可能性が高いといえます。

ただしHUばかりをプレイしていてVPIPが高いプレイヤーも中にはいます。そう言ったときはPFRとVPIPの乖離を見るようにしましょう。10%以上乖離していればフィッシュの可能性が高いです。

オンラインポーカーで、参加率を知るには、HUDなどのツールを利用するとよいでしょう。

SB以外からのリンプイン

SB以外からリンプインをするプレイヤーもフィッシュである場合がほとんどです。フィッシュはとにかく安くフロップを見たいためにコールをして幅広いハンドで参加します。

※トーナメントや特別な状況(レイトポジションにアグレッシブな人がいる場合など)では意図的にリンプインを行うプレイヤーもいます。

レイズやリレイズの頻度が低い

典型的なフィッシュの特徴として「コーリングステーション」という単語が使われます。コーリングステーションというのは、強いハンドを持っているにもかかわらず、レイズやベットを全然しなかったり、フロップやターンで勝てる確率が低いハンドでも、相手のベットやレイズにたいしてコールしてしまうようなプレイヤーのことです。

こういったプレイヤーに遭遇したときには、基本的には、自分がハンドをもっている時には、ベットやレイズの頻度を増やし、反対にブラフやセミブラフの頻度を減らすとよいでしょう。なぜなら、相手はほとんどのハンドでコールしてくれるため、ブラフの必要性はさがります。

逆にあなたがフィッシュだと見なしているプレイヤーがベットやレイズをしてきたら、相手はハンドをもっている可能性が高いと言えるでしょう。

簡単にティルトする

フィッシュは簡単にティルトします。自分のチップが急激に減った時や負け続けているときに、すぐに感情的になり、セオリーから大きくはずれたプレイを繰り返します。

ポーカーをやっていれば大きく負けることなどは日常茶飯事です。そのため、突然プレイスタイルが大きくかわるプレイヤーがいたら、フィッシュである可能性が高いでしょう。

スタックサイズが小さい

キャッシュゲームでの強いプレイヤーは常に一定のスタックでプレイすることを好みます。多くの場合は100BBです。(レーキにCAPが設けられている場合はスタックが大きい方がレーキの影響を受けづらい、下手な相手からより多くのチップを取れるという理由で100BB以上の場合が多いです)

そのため、常に20BBなどのショートスタックでキャッシュゲームのテーブルにいるプレイヤーはフィッシュである可能性が高いと言えます。

しかし、意図的にショートスタックで戦っている場合も考えられれます。ショートスタック自体は、エフェクティブスタックの観点から言えば有効な戦略です。そのため、ショートスタックであること以外にフィッシュである特徴が一切ない場合は注意が必要です。

BBまで待てない

多くのオンラインポーカーテーブルはBBを待たずとも、BB分を払えばテーブルに参加することができます。しかし、これを行っているプレイヤーはほとんどフィッシュです。

なぜなら、ポーカーで勝っている人はwin rateの平均が5~10BB/100handが限界であることを知っています。1BBを払うことのデメリットを理解しているため、このような行動は絶対にしません。

フィッシュはタグ付けしよう

もし、フィッシュをみつけたら、タグ付けすることをお勧めします。多くのオンラインポーカーサイトでは、プレイヤーに対して、色などで独自の印をつけることができるようになっています。

オンラインポーカーはアイコンとユーザーネーム以外で相手を記憶することができない分、特徴的なプレイングをする相手をみつけたら、必ずタグなどでメモを取るようにしましょう。そうすることで、次回同じ相手と同卓した際にすぐにフィッシュだとわかるでしょう。

そうすることで、今後フィッシュがいるテーブルを選んで、座ることができたり、逆にシャークが多いテーブルを避けることもできます。

まとめ

フィッシュを素早く見つけ対処することは、ポーカーで稼ぐには重要なスキルです。基本的にあまりにフィッシュなプレイヤーをみつけるには、40%以上の参加率やリンプインを多用するプレイヤーに注視すればいいだけなので、簡単です。

しかし、フィッシュに対してのリスペクトは忘れてはいけません。たまにセオリーから大きくはずれたプレイングをするプレイヤーにバットビートで負けた際、暴言を吐くようなプレイヤーを目撃します。あなたが勝ち越している場合(そうでなければあなたがフィッシュです)、それらの収入の多くはフィッシュからもたらされたものです。そのため、フィッシュはあなたにとってお客様とも言えるでしょう。

フィッシュは大事なお客様なので、丁寧に接することを忘れないようにポーカーを楽しみましょう。