シンバリューベットとは?使い方を解説
2021年10月26日
シンバリューベットは相手から最大限チップを奪い取るために必要な技術です。シンバリューベットについて学び、一段とポーカースキルをアップしていきましょう!
※そもそもバリューベットについて詳しく知りたい方は『バリューベットとは?サイズや有効な場面を紹介』をご覧ください
シンバリューベット(Thin Value Bet)とは、自分がマージナルハンド( 強くもないが弱くもないハンド)をもっており、自分のベットに対して相手がコールしたとき、50%以上の確立で勝てるとあなたが判断した場合にベットすることをいいます。
ポーカーの基礎である、バリューとブラフを二極化してプレイする方法ではマージナルハンドは、チェックが基本ですが、シンバリューベットはそのような考え方から一歩発展した内容です。
実際にシンバリューベットを打つことができるシチュエーションを見てみましょう。
プリフロップ:あなたはCOでクラブとダイヤのJJをもっており、3BBで12ドルでオープン、それに対し、BBが38ドルの3betをし、あなたがコールしたとします。
フロップ:3♦3♠Q♦
BBチェック、COチェック
ターン: 3♦3♠Q♦2♣
BBが39ドル(1/2pot)のベット、あなたはコール
リバー: 3♦3♠Q♦2♣Q♣
BBチェック、あなたのアクションは?
ポーカースノーウィーによると、この場合あなたのすべき行動は1/2potのベットが正解です。このようなシチュエーションでJJは強くもなく、弱くもないマージナルハンドですが、ここではベットをする必要があります。これはシンバリューベットと言えるでしょう。
上の画像はCOからのオープンに対して、BBの取りうるアクションのレンジです。BBからの3BETレンジの半数以上はAを持っています。リバーでのあなたの1/2potベットに対して、もし相手がAを持っていればコールしてくる可能性が高いと言えます。反対に、あなたが負けているハンドはAA,KK,AQ,A3s,KQ,QQ,QJsくらいしかありません。
シンバリューベットはコーリングステーションに対するエクスプロイト戦略として非常に有効です。
コーリングステーションはボトムヒットなど負けている可能性が高いペアカードを過信してプレイするため、通常はチェックで回すようなミドルペアなどのマージナルハンドでもシチュエーションによってはバリューベットを打つことが効果的です。
ポーカーは非常に非常に複雑なゲームなため、バリューとブラフで二極化できないようなシチュエーションも多く存在します。ポーカーの実力を伸ばしていくうえでそれらのテクニックを避けることはできません。
シンバリューベットはコーリンステーションに特に有効な戦略の一つであるため、マイクロステークスの攻略に非常に役に立ちます。
シンバリューベットをマスターしてポーカーのスキルレベルを上げましょう。