チェックレイズとは?やり方や対策を解説

大きなポットを獲得することがポーカーでは勝敗に大きく関わってきます。チェックレイズは比較的ポットが大きくなるため、いつチェックレイズをするのか、チェックレイズを対戦相手にされたどうするのか知っておくことは重要です。

チェックレイズを使いこなせるようになれば、大きなポットを獲得できるようになり、ポーカーで大きく勝ち越すことが出来るでしょう。

チェックレイズとは

チェックレイズとは、その名の通りチェックした後にレイズを行うアクションです。

例を見てみましょう。

プリフロップでUTG(Player6)がオープンし、BTN(Player1)がコールしそれ以外はフォールドしました。

フロップは、UTG(Player6)がチェックをし、BTN(Player1)がベットをしたところに、UTG(Player6)はレイズをしました。

このアクションこそがチェックレイズです。

チェックレイズはポットが大きくなり、勝敗に大きく影響します。チェックレイズをすべき場面をこれから見ていきましょう。

チェックレイズはマナー違反?

チェックレイズは、1990年ごろマナー違反とされていたことがありました。チェックレイズは弱いそぶりをしていながら、レイズをして打ち負かすのは失礼とされていたからです。

しかし、現在ではチェックレイズをマナー違反としていることはありません。チェックレイズが有効な場面ではどんどんしていきましょう。

チェックレイズはなぜするのか

チェックレイズをする理由は、①勝つときにポットを大きくするためと②相手のエクイティを奪うため、この2つです。

実際に先ほどの例を見てみると、A︎K︎はナッツフラッシュドローであり大きなポットを獲得出来る可能性があります。さらに、ここで相手がフォールドしてくれた場合、エクイティを奪うことが出来ます。

この2つの理由に当てはまっているため、ここでのチェックレイズは良いプレイでしょう。

チェックレイズが有効な場面

チェックレイズはどういう時にしたら良いのでしょうか?具体的な3つの場面について解説します。

強いドローを持っている時

1つ目は、強いドローを持っている時です。例えば、下記のようなT︎J︎はフラッシュドローとストレートドローを持ち合わせており、チェックレイズに最適なハンドです。

たとえ、チェックレイズにコールされたとしても、相手に勝てる可能性があります。

ブラフでのチェックレイズは特にフロップで有効です。フロップでは、ブラフ:バリューを2:1、ターンでは1:1、リバーでは0.5:1の比率が良いとされています。

強いハンドを持っている時

強いハンドを持っている時もチェックレイズは有効です。

例えば、下記の状況で9︎9︎はセットでとても強いハンドです。

コールしてターン以降さらに、相手からベットを引き出すのも良いですが、9︎9︎のセットはより相手からチップを引き出すことが出来ます。

例えば、ここで相手がAKを持っていたとします。そうしたら、相手はチェックレイズにもコールしてくれるでしょう。強いハンドはより相手からチップを取るためにチェックレイズをしていきましょう。

他の例を見てみましょう。ここでのA︎3︎はトップペアと強いハンドなのでチェックレイズをした方が良いでしょうか?

A︎3︎はトップペアで強いですが、チェックレイズには十分な強さはありません。もしチェックレイズし、コールされた場合、相手は自分より強いハンドを持っていることが多いです。

このハンドでチェックレイズするにはブラフにはならないかつ、コールされた時十分な強さがないためチェックレイズは行わない方が良いでしょう。

次の例を見てみましょう。この場合、トップペアでレイズをした方が良いでしょうか?

先ほどとは違い、スタックが浅いことに注目してください。互いにスタックは残り$20近く、すでにボットには$7.5+$2.5で$10入っています。さらにPlayer5はhttps://pokeracademy.jp/position/ポジションがなく、ストレートやフラッシュが完成するようなボードでは、ポジションがある相手が有利です。

そのため、ここではチェックレイズを選択し、ターンのカード次第でオールインに持ち込めるようにしましょう。

そうすれば、ポジションの不利がなくなり、自分のエクイティを実現できるでしょう。

相手をエクスプロイト出来る時

相手をエクスプロイトする時に、チェックレイズは上手く機能します。

例えば、初心者によくいるコールが多いプレイヤーには強い役の時、バリューでのチェックレイズを多くして、ポットを大きくします。

反対に、フォールドが多いプレイヤーにはブラフでのチェックレイズを多くしてポットを獲得します。特に全レンジで小さいベットを打ってきていると感じたら、フォールドが多いプレイヤーにはチェックレイズをしましょう。

チェックレイズへの対策

チェックレイズをされた時は、MDFを基準にどのくらいハンドをディフェンス(コールもしくはレイズ)すべきか考えましょう。

例えば、下記の場面でチェックレイズをされたとします。

相手(Player5)は$7.5+$2.5のポットにポット額と同様$10のレイズをしています。この$10のレイズは$10のポットを勝ちとるためにしていますので、50%以上成功すればどんなハンドで行っても利益的なプレイとなります。

それを防ぐため、レンジの50%以上でディフェンスする必要があります。
※この数字はポジション、スタックサイズによって変わりますが、今回はポジションを持っていて有利なため50%以上でディフェンスします

ハンドを見てみると、T︎J︎はトップペアであり、レンジの上位50%以内に入るためコールです。

しかし、この数字は対戦相手によって大きく変わります。よく初心者にあるのはチェックレイズを強いハンドだけでしか行えないことです。そのことを知っている場合、適正値よりはるかに多い値でフォールドすべきです。

例えば、先ほどの場面で相手がツーペア以上のハンドでしかチェックレイズを行えない場合、T︎J︎はエクイティを21%しか有しておらず、ディフェンスするためには、エクイティが$7.5/$20=37.5%以上必要なため、ここではフォールドすべきです。

チェックレイズに対してどうディフェンスするかは、相手のチェックレンジを行うレンジによって変えていきましょう。

まとめ

チェックレイズを使いこなすと、大きいポットで勝てるため、勝ち額が格段に上がるでしょう。

自分のプレイしている中で是非チェックレイズの選択肢を考えてみてください。