リバースインプライドオッズとは?具体例で解説
2021年11月15日
インプライドオッズはドローカードを完成した際に追加で得られるチップを考慮に入れたオッズのことを指します。
しかし、ドローカードを完成したとしても、さらに強いハンドで負けてしまうかもしれません。
今回はインプライドオッズの対の概念と言われているリバースインプライドオッズについてご紹介します。
リバースインプライドオッズとは、ドローカードなど、欲しいカードが完成した場合にも、さらに強いハンドを相手が持っていることによってどのくらい負けるかを表したものです。
リバースインプライドオッズは正確に計算することはできませんが、欲しいカードを引いた際に相手がより強いハンドを持っている可能性があればあるほど増加します。
ハンド:BTN5♦︎6♦︎
プリフロップ:BTNレイズ2.5BB、SBリレイズ10BB、BTNコール
フロップ:SBベット19BB、BTN?
このようなシチュエーションの場合あなたは通常のオッズに加えてインプライドオッズを考慮してコールするか判断するべきです。しかしそれに加えてリバースインプライドオッズも考慮に入れるとより良いでしょう。
この場合相手のハンドレンジにはA♦︎Q♦︎など、5♦︎6♦︎よりも強いドローカードが多く含まれています。そのため、仮にあなたがドローカードを引いたとしても、ポットを大きくしすぎることはリスクがあります。
リバースインプライドオッズを考慮すると、このようなケースでは100%の頻度でコールすることは少々やりすぎかもしれません。(GTOwizardの解析結果ではコールは約40%)
ドローカードを持っており、相手のベットに対してコールするか決めかねている時は、以下の順に考えると良いでしょう。
まずポットオッズが合うのであれば、基本的にはそれはコールして問題ないケースが多いでしょう。しかし上で紹介した例のようにポットオッズが合わないのであれば、インプライドオッズが十分にあるのか確認しましょう。
それでもアクションを決めかねる場合に、リバースインプライドオッズを意識してみると良いと思います。ポットオッズ、インプライドオッズが低く、さらにリバースインプライドオッズが高い場合はコールは避けた方が良いでしょう。
ポーカーを本気で勉強しているプレイヤーはリバースインプライドオッズを感覚的に理解しているかもしれません。ポットコントロールの一つの方法として理解している人も多いのではないでしょうか。
注意点としてはリバースインプライドオッズを怖がるあまりパッシブになってはいけません。本来得られたチップを失うことになります。あくまでポットオッズやリンプライドオッズをサポートする概念であると理解しておきましょう。