ポットコミットの意味とは?コミットの知識が使える状況

ポットコミットという言葉を聞いたことがあるかもしれません。しかし、実際はポットコミットしていないのにもかかわらず、「ポットコミットしているからコールしなくては・・」といったように、間違った使われ方をしているケースをよく見かけます。

ポットコミットは間違った理解や勘違いをされていることが多い用語ですので、この記事でポットコミットの正しい理解をしましょう。

ポットコミットとは

ポットコミットとは、勝てる確率の比率よりも、ポットオッズが良い状態を指します。省略して「コミット」と呼ぶこともあります。

多くの場合、ポットが残りのスタックに比べて非常に大きくなってしまい、勝率が低いがオッズが合うためオールインにコールしなくてはならないような状況で使われます。

ポットコミットの概念を理解するにはオッズの理解が必要ですので、オッズやアウツについてわからない方は以下の記事を先にお読みください。

ポットコミットの例

ポットコミットが起こっているシチュエーションを見てみましょう。

あなたはA︎5︎を持っており、相手はA︎K︎を持っているとします。

ターンのコミュニティーカードはA︎7︎8︎K︎です。あなたはすでに300ドルポットに入れてしまっておりポットは600ドルにも膨らんでいるにもかかわらずあなたの残りのスタックは100ドルしかありません。

相手からオールインが入ったとします。あなたの取るべきシチュエーションはなんでしょう。

この場合あなたはコールするしかありません。

あなたのオッズは8倍です。

8倍 =(600+相手のベット100+コールに必要な額100)/ 100

そのため、これにコールするために必要な勝率は100% / 8 = 12.8%です。

今回のA︎5︎の勝率は18.18%あるため、オッズが合います。

このようなシチュエーションをポットコミットしていると言います。

ポットコミットのよくある間違い

ポットコミットとは、「ポットが大きく膨らみすぎてしまい、コールするしか選択肢がない状況」と呼ばれることがありますが、これが正しいのはこれは十分にオッズが合うからであり、ポットが大きく膨らみすぎたら無条件にコールが正当化されるわけではありません。

先ほどの例と同じシチュエーションであなたのハンドがA︎5︎であるとしましょう。

この場合、リバーでどんなハンドが落ちても勝つことはできません。そのため、ポットがどれだけ大きくなっていたしても、コールしてはいけません。

実際のシチュエーションではレンジで考えるため、ここまで単純ではありませんが、オッズが合わなければそれはポットコミットしてはいません。

まとめ

ポットコミットについて理解しておくべきことは以下の4つです。

  • ポットコミットとは、オールインしたとしてもオッズが合う状態のこと
  • ポットコミットしているならフォールドしてはいけない
  • ポットコミットは間違ったコールを正当化するものではない

ポットコミットしてしまうと選択肢が狭まります。そのためポットコミットに頻繁に遭遇するプレイヤーはそもそもポットコミットになる前に、できることがなかったのか慎重になる必要があります。多くの場合ポットを大きくしすぎているかもしれません。