【Study】GTO Wizardの機能紹介
2025年2月10日
実際にプレイしたハンドを分析したい場合に優れたStudy機能について初心者でもわかりやすく解説します。また使い方だけではなく、どのようにハンドレビューを行うことが効果的か各種機能を詳しく紹介しながら進めていきます。
Study機能では、あらゆるシチュエーションの解析結果を見ることができます。実践で気になったハンドを入力すると、GTO戦略が表示されます。
レンジ全体ではどれくらいの頻度でベットやチェックをするのか。各ハンドではどうなのか、ターンカードによってどう戦略が変更されるか、詳細にGTO戦略を表示してくれます。
これから初めてポーカーツールを触る方にもわかるように設定方法をご紹介します。
解析結果は非常に見やすいように設計されています。一度見方を覚えれば、次からは簡単にみることが出来るでしょう。よく使う見方についてここでは紹介していきます。
プリフロップについては下記の記事をご覧ください。特にMTTではスタックサイズによって大きく戦略が変わります。間違えないように設定してください。
今回はSB 3bet vs BTN、フロップは972を例に紹介します。
ポストフロップの画面は以下の4つで構成されています。
ここでは、SBが大きなサイズを基調として戦略を構築している様子が読み取れます。たとえば、ハンドがAAの場合、約40%の頻度で75%サイズのベットが行われていることが確認できます。
このような設定を行うことで、自身のハンドに対してどのアクションが最適だったのか、またレンジ全体でどのような戦略を採るべきだったのかが理解できるようになります。
しかし、単にアクションを暗記するだけでは、「なぜこのアクションなのか」という理由まで考察できません。次に、Study画面でよく使用される機能を紹介しながら、実際にどのようにアクションの根拠を考えていくのかを説明します。
次にStudy機能でよく使う機能を紹介します。
戦略+EVの表示にすることがおすすめです。一目でどのハンドがどれくらいのEVを持っているかわかります。
ソリューション画面の右下でフィルターを選択すると、どういった役の強さ、エクイティのハンドがどういうアクションをしているかわかります。
このシチュエーションでは、9のトップペアはほどんどベットしてること、またドローがなかったり、役のないハンドでもベットしているが、0-25%のエクイティしかないハンドはあまりベットしていないことも読み取れます。
横軸は各はんどが自分のレンジ内でどの位置にあるかを示し、縦軸はそのハンドが相手のレンジに対して持つエクイティを示します。
先ほどの例では横軸の0-75%付近ではあまり差がないこと、75-90%付近ではオーバーペアを多く持つSB(黄色)が上回っていること、90-100%付近ではセットを多く持つBTN(緑)が上回っていることがわかります。
レポート機能はいわゆる集合分析のことです。ボードが変わるとどのように戦略が変化するのか比較しながら見るのに優れた機能です。
ここまでの機能紹介を通じ、互いのレンジがどのような状況にあるのか詳しく見ることができるようになったかと思います。そこで最後にどのように相手の戦略と比べてソリューションを見ていくべきか紹介します。
ポーカーで戦略を理解する際に必要となるのは自分がそのアクションをした場合の相手のアクションです。先ほどの例では75%のサイズを主に使用していましたが、これはなぜでしょうか?
ざっくり言うと、ポーカーは相手に嫌がらせをするゲームです。相手目線でどういうアクションをされたら非常に嫌がるのかを考えるとGTOが何をしようとしているか見えてきます。
まず先ほどのSB 3bet vs BTNで972のCベット戦略について相手の応答を見ながら考えてみます。
ベットサイズを20→33→50→75変えた際の変化
相手のレンジのオーバーカード、特に進展性が低いカードからフォールドさせられていることがわかります。さらに75%のベットサイズでは33、44、55といったポケットもフォールドしています。
ここからわかるように、オーバーカードとローポケットのエクイティを削られることをBTN側は嫌い、SBはオーバーカードにTTやJJ、A9がまくられることを嫌うため(TT以上のポケットを多く持っていることも活かし=SBの上限が99)、75%といった大きなサイズがメインで使われていることがわかるでしょう。
このように、ソリューションを見る際はただ自身のハンドのアクションを振り返るだけではなく、サイズを変えると相手の戦略がどのように変化するのか着目するとレンジ全体の戦略を理解することができ、より濃いハンドレビューができるようになります。
GTO WizardのStudy機能では、操作性が洗練されており、誰でも簡単にGTOを使うことが出来ます。それに加え様々な機能が搭載されており、多角的な視点で分析することを可能としています。
ぜひ一度Study機能を使ってプレイしたハンドを分析してみてください。