ボードテクスチャは何がある?プレイ方法を解説
2023年11月16日
ポーカーは手札2枚とコミュニティカード5枚で勝負するゲームです。最初の手札2枚の時に、どのハンドで参加するのかも重要ですが、それ以上にコミュニティカードが出てからどう戦うのかが重要です。
そのコミュニティカードの種類は、別名ボードテクスチャと呼ばれています。
ボードテクスチャを理解し、大きく勝てるようになりましょう。
ボードテクスチャは、フロップ以降並べられたコミュニティカードの特徴のことです。
ボードテクスチャには、ドライボード、ウェットボードなど様々なものがあります。ボードテクスチャを理解することでフロップ以降どう戦略を練っていけばよいのかわかるでしょう。
ドライボードとはカードが繋がっていないことを意味します。フラッシュやストレートが作りにくいボードです。
例えば、K♣︎8♦︎2♠︎は代表的なドライボードです。ストレートやフラッシュを作ることはこのボードでは出来ません。さらにフラッシュドローやストレートドローも存在せず、ドライの度合いが非常に高いと言えます。
また、他にもA♦︎7♠︎2❤︎といったボードもドライボードです。このボードも先ほどと同様フラッシュやストレートを作ることが出来ないことがわかると思います。
ウェットボードとは繋がっているボードのことを意味します。フラッシュやストレートが非常に作りやすいボードです。ドライボードと反対の概念で用いられます。
例えば、6♦︎7♠︎8♠︎や3❤︎4❤︎6❤︎は代表的なウェットボードです。ストレートやフラッシュを作ることが出来、ストレートドロー、フラッシュドローも作れます。
先ほどのドライボードと反対にワンペア以上の強い役、ツーペア、セット、ストレート、フラッシュが多発するボードです。
ボードテクスチャで代表的なものはドライボードとウェットボードですが、他にもいろんなボードテクスチャが存在します。
ペアボードとは、1組のペアが出来ているボードです。
例えば、K♣︎K♦︎7♠︎はKのペアが出来ているためペアボードと言えます。ペアボードではフラッシュやストレートが完成してもフルハウスに負けてしまうことがありますので注意しましょう。
コネクトボードとはストレートが作りやすいボードです。
例えば、6♦︎7♠︎8♠︎はストレートが作るためコネクトボードです。ウェットボードの一種でもあります。
レインボーボードはマークが全て異なるボードです。
例えば、A♦︎7♠︎2❤︎はマークが全て異なるためレインボーボードです。レインボーボードでは、フラッシュが作りにくくドライボードになる可能性が高いです。
※6♦︎7♠︎8♠︎などレインボーボードではあるが、ウェットボードであるものもあります
ツートンボードとは、同じマークのカードがあるボードです。
例えば、A♣︎6♦︎5♦︎はダイヤが2つあるためツートンボードです。ツートンボードではフラッシュドローがあり得るボードです。
半分以上の確率でツートンボードになるためよく見かけるボードの1つでしょう。
モノトーンボードとは、全て同じマークのカードがあるボードです。
例えば、Q❤︎7❤︎2❤︎はモノトーンボードです。モノトーンボードではフラッシュは完成する可能性が高いボードです。
ローボードでは2~8の低い数字で構成されているボードです。
例えば、8♣︎6♦︎5♦︎はローボードです。低い数字に集まっているためストレートが完成しやすいです。また、ターンやリバーでよりランクの高いカードが出る可能性が高く、トップペアがミドルペアになってしまうことが多いでしょう。
ハイボードとは、ランクの高い数字があるボードです。
例えば、A♣︎6♦︎5♦︎はAとランクの高い数字があるためハイボードです。
ボードテクスチャはポーカーの中で重要な要素です。ドライボードやウェットボードでのプレイ方法について紹介します。
ドライボードでは、フラッシュやストレート、ツーペアなどの強い役を持ちにくいです。
そのため、トップペアがかなり強い役となります。レンジの強さがそのまま引き継がれるため、CBを打つのに適しているボードです。
ウェットボードでは、フラッシュやストレート、ツーペアなど強いハンドを持ちやすいです。
そのため、ドライボードとは違いトップペアであってもあまり強い役ではありません。ドローも多くなるため、大きなベットやレイズが頻繁に起きるボードです。
ボードテクスチャによってプレイは変わりますが、それ以外にも互いのレンジ、スタックサイズ、ベットサイズを考慮することが必要です。
そのため、ボードテクスチャがこれだから、こういった戦略が正しいと一般化するにはかなり難しいです。
一見、正しそうに見える戦略も実際GTOツールなどで解析してみると間違っていることが多いです。ここではよくある勘違いを2つ紹介していきます。
ペアボードだから、相手にペアが出来る確率が低い!CBを100%で打とう!とするのは間違いです。
※よくあるパターンとしてBTNオープン、BBコールの100bb持ちを想定
ペアボードでCBを打つかどうかはボードの数字で大きく異なります。例えば、K♣︎K♦︎7♠︎といったボードではCBは有効だが、 J♣︎8♣︎8♦︎では有効ではありません。
ペアの数字がどちらに多く含まれているのか、ストレートやフラッシュドローがあり得るボードではないのかも考えることも重要です。
①K♣︎K♦︎7♠︎のGTO結果:ほぼ100%の頻度で33%ポットサイズの小さいベットを打っています
②J♣︎8♣︎8♦︎のGTOの結果:69%の頻度で33%ポットサイズの小さいベットを打っています
※BTN vs BB SRP stack100bb Pot5.5bb betsize 33%,75% dEV0.1% Rake5%
PreflopAdvisorのレンジ
ハイカードがあるからCBを打とう!するのも間違いです。
ハイカードで打つかどうかは、そのボードがウェットなのかドライなのかなど様々な要素を考慮しなければならず、ハイカードがあるだけでCBの頻度を考えることが出来ません。
逆に、ハイカードがあるだけでCBを100%打ってくる相手を見つけたらレイズしてエクスプロイトしていきましょう。
ボードテクスチャを正しく理解できると、ポストフロップのプレイが格段に上手くなります。
このボードに対しては相手のレンジはどうなのか。ブラフを打つならどの額が良いのか、より正確に考えることが出来るようになります。
ボードテクスチャを理解してポーカーのスキルを一段階アップさせましょう!