【Reports】GTO Wizardの集合分析機能を紹介
2023年9月18日
GTO WizardのReports機能について詳しく紹介します。Reports機能を使いこなすと、フロップ以降における普遍的な戦略を見つけることが出来ます。
集合レポートとは、集合分析の結果を表したものです。
集合分析では、一般的なハンド分析がプレイした特定のハンド、特定のボードに行うのに対し、レンジ全体で複数ボードを分析します。
集合分析の利点は、レンジ全体の普遍的な戦略を見つけられることです。
なぜ普遍的な戦略が必要かというと、ポーカーではフロップだけでも1755通り存在しており、それらを全て覚えることが現実的ではないからです。
そこで集合分析を使い、人間が理屈で覚えられるようにします。よく知られたものだと、全レンジCB戦略があります。例えば、3d3h2sやKsKd7sなどのペアボードかつ相手が強いハンドを持っている可能性が少ない場合、全レンジで小さいCBを打ちます。
このように、集合レポートを活用することで人間がGTOを扱えるようになるでしょう。
集合レポートは、ホーム画面のReportsもしくはStudyからプリフロップを設定したのちに青色のFLOPSを選択することで使えます。
ターンのレポートを見る際は、フロップのボードとアクションを選択して青い四角で囲われたTURNを選択します。
集合レポートは、ハイカード、スート、ペア、コネクトの4種類にグループ化することが出来ます。
どういった種類のボードの時、CBの頻度は高いのか低いのか、大きいサイズのベットを使うのか、ドンクベットは有効なのか、分析して実践に応用することが出来るでしょう。
分析結果は、チャート、テーブルにして見ることが出来ます。
見やすい方法を選択すると良いかと思います。
集合レポートを使用した実際の分析方法について、フロップのCBとドンクベットについて紹介します。
フロップのCBをどれくらいの頻度で打ったらよいか不安に思ったことはありませんか?そんな時は集合レポートを使うことで解決出来ます。
例えば、UTGオープン、BBコールの状況ではハイカードのランクが高いほどCBの頻度が増えます。左側のハイカードが高くなるに連れて、赤い色(ベット)が増えているのが下の図からわかると思います。
また、レインボーボードである時の方が、フラッシュボード、モノトーンボードに比べてベットの頻度が高くなります。
多くのプレイヤーが小さいサイズのCBを100%打っていますが、GTO Wizardの集合レポートを使うことで間違っていることがわかります。特に、8がハイカードの時は45%チェックをしなければなりません。
フロップのCBを集合レポートで学習することで、自分のCB頻度は適切に保たれているか、相手のCB頻度は適正値からどれくらい離れているか見つけることが出来るでしょう。
一般的にドンクベットは悪手とされていますが、集合レポートを使用することでドンクベットが有効な場面を学ぶことが出来ます。
例えば、BTN オープン、BB コールの状況では低いカードで構成されたボードの時、小さいサイズのドンクベットが有効です。上の分析結果を見てみると、ハイカードが3-8の時、赤い色の割合が増えてるのがわかると思います。
このように集合レポートでは、一般的に正しいとされている理論も数学的に分析することで正しいのか間違っているのか判断することが出来ます。
集合レポートは、GTOの戦略を簡易化する上で必須のツールです。GTOの戦略は無数にあり、人間では覚えることが出来ません。そんな時に集合レポートを使うことでどういう傾向の時に、どういう戦略を行った方が良いのか体型的に理解することが出来ます。