ポラライズってどういう意味?リニアレンジやキャップされたレンジも紹介
2022年5月14日
ポーカーを始めてしばらく経つ人であれば、一度はポラライズという言葉を聞いたことがないでしょうか。
ポラライズについて詳しくなることで、ポーカーはレンジ対レンジのゲームであることが理解できるようになります。ポーカーの戦略の理解度を1段階アップさせるためにポラライズについて学習していきましょう!
ポラライズとは主にレンジに使われる言葉です。強いハンドと弱いハンドに偏っているレンジをポラライズされたレンジと言います。
例えば、プリフロップで4betする時は、強いハンドと弱いハンドのポラライズされたレンジで構成されます。
AAやKKなどの強いハンドと、A5s,56sなどの弱いハンドでレンジが構成されており、ポラライズされたレンジです。
ポラライズされたレンジは、状況によってどのハンドが含まれているのか変化します。例えば、リバーの状況では先ほどのAAやKK、56sで構成されたレンジがポラライズされたレンジではありません。
リバーでは、強いハンドはフルハウスやストレート、フラッシュ、スリーカードであり、AAなどのただのワンペアは強いハンドには含まれません。
例えば、ここでのPlayer6のポラライズされたレンジはどのようなハンドが含まれているでしょうか?
強いハンドは、AAやQQ、99などのセット、それに加えAQの一番強いツーペアです。弱いハンドはストレートを逃したショーダウンバリューが何もないハンドが含まれます。
※緑色の部分で大きなベットをします
このように、強いハンドと弱いハンドで構成されたレンジをポラライズされたレンジと言います。
ポラライズする時の多くは、ターンやリバーでの大きなベット/レイズをする時です。
強いハンドでは相手から大きなバリューを取りたいため、大きなベット/レイズをします。しかしバリューでしか大きなベットが出来ないと、相手は強くないハンドは全てフォールドしてしまいバリューを取れ逃がします。そのためバリューとブラフを混ぜます。
そのブラフは、ミドルペアなど中途半端なハンドでしてしまうと、自分より弱いハンドにはフォールドされ、トップペアなど自分より強いハンドにしかコールされません。
そのため、 ターンやリバーでの大きなベット/レイズをする時は、バリューでのとても強いハンドと、ショーダウンバリューがないハンドを混ぜて行うこととなり、ポラライズされたレンジとなります。
その他にも、究極のポラライズされたレンジはオーバーベットの時に見られます。オーバーベットについて詳しく知りたい方は『オーバーベットとは?オーバーベット戦略のやり方について解説』をご覧ください。
リニアレンジとは、中程度の強さのハンドからかなり強いハンドで構成されているレンジです。
プリフロップで、UTGのオープンレンジがリニアレンジに当たります。
フロップ以降だと、ワンペア以上のハンドがリニアレンジに含まれます。ポラライズされたレンジとは違いドローが何もない弱いハンドは含まれません。
例えば、Player6のこのシチュエーションでのリニアレンジは、ワンペア以上のハンドで構成されます。
フロップでベットを打つ際にリニアレンジになっていることが多いです。
キャップされたレンジとは、中程度の強さのハンドで構成されているレンジのことを言います。強いハンドや弱いハンドはキャップされたレンジには含まれません。
相手のベットやレイズにコールした時によくキャップされたレンジになります。例えば、プリフロップでBBのコールレンジはキャップされたレンジになっています。
フロップ以降では、相手のベットやレイズに対してコールするレンジがキャップされたレンジとなる場合が多いです。
例えば、この状況ではPlayer5のコールレンジはミドルペアやボトムペアで多く構成され、キャップされたレンジです。
このように、相手からのベットやレイズに対してコールするレンジは、キャップされたレンジと多くの場合でなります。
自分のレンジがどういうレンジになっているのか。ポラライズされているのか、はたまたキャップされたレンジになっているのか常に考えることは重要です。
また、相手のレンジはどうなっているのか、例えば、強いハンドがほとんど含まれていないにも関わず、大きなベットをしていたら、ブラフが多いと察知し、中程度のハンドでもコールすることが出来ます。
レンジについて学習したい方は、GTOで計算してみて互いのレンジを考えると効果的です。GTOWizardやPioSOLVER、GTO+などのGTOツールで学習してみてはいかがでしょうか。