PioSOLVER(ピオソルバー)とは!使い方や購入方法を紹介

PioSOLVERはポーカーの戦略を大きく変化させた現代ポーカーでは欠かせないツールです。PioSOLVERが登場する以前ではプロの経験と勘を基にポーカーの戦略が語られていましたが、PioSOLVERが登場してからは数学的根拠を基に様々なポーカーの戦略が生み出されています。

そんな現代ポーカーを語る上で最重要なツールPioSOLVERについて紹介します。PioSOLVERを利用することで世界最高峰のプレイに近づくことが出来るでしょう!

PioSOLVERとは

PioSOLVERとは、GTOを計算してくれるツールです。GTOとは弱点のないプレイのことで、GTO通りプレイをすれば相手に負けることはなく、相手は勝つ術がなくなります。

※GTOについては『ポーカーにおけるGTOとは?勉強法やエクスプロイトとの関係性について解説』をご覧ください。

PioSOLVERを使うことでどういうプレイをすればGTOに近づくことが出来るのか学習することが出来ます。

PioSOLVERはWindowsのみに対応しており、MacユーザーはParallelsBootCampなどを使うことで使用できます。

PioSOLVERの設定方法

PioSOLVERは様々な分析が出来ますが、今回はお試しプランでも出来るフロップの分析のやり方を紹介します。

※まだインストールしていない方は、インストール方法からご覧下さい

PioSOLVERを開いたら、まずはPostflop Treeに移ります。

PioSOLVERの設定で行うのは大きく分けて、①レンジ、②ボード、③ポットとスタックサイズ、④ベット/レイズサイズの4つです。

それぞれ分けて紹介します。

レンジ

PioSOLVERでは2人までのプレイヤーにおいてGTOを計算することが出来ます。OOPとIPに互いのレンジを設定します。レンジの個所をクリックすると、レンジを設定できるようになります。

PioSOLVERに元からあるレンジを使ったり、自分が想定しているレンジに近いものを設定してください。

右側にあるweightを使えば、どのくらいの割合であるのか調整できます。

ボード

レンジの設定が終了したら、ボードの設定に移ります。今回はお試しプランで紹介しているため、2種類のフロップしか選択することが出来ませんが、購入するとすべてのフロップで分析することが出来ます。

ターンやリバーを設定したい方はそれぞれクリックすると設定できます。

ポットとスタックサイズ

続いてはStarting PotとEffective Stacksを設定します。Starting Potはフロップから計算する場合は、プリフロップでのポット額を入力します。

Effective Stacksは2人のプレイヤーの中で少ないほうの残りスタックを入力します。

ベット/レイズサイズ

最後にベット/レイズサイズを入力します。サイズの種類を多くすればするほど計算に時間がかかります。

おすすめのベットサイズは、33,75,150でレイズサイズは65です。これ以上複雑にしても理解することが難しいため最初は簡潔にした方が良いです。

設定が終了したら、最後にBuild treeとGoをクリックして計算を開始します。

PioSOLVERの結果の見方

計算が終了したらいよいよ結果を確認します。左上にある『Browser』をクリックし、画面を切り替えます。

その後、右真ん中にある『Strategy』ボタンを押すことでソリューションを確認できます。

上部にあるCHECKボタンやBET 20を押すことでアクションを変更し、それぞれの戦略を確認できます。例えば上記の写真の状態は、フロップでOOPがチェックをした後の、IPの戦略を表しています。

チェックが59.67%、BET 20(33%pot)が0%、BET 45(75%pot)が40.33%、BET90(150%pot)が0%であることがわかります。小さいサイズのCBは使わずに75%のCBもしくはチェックをこの場面では使用します。

このように、PioSOLVERを使うことでどういう戦略を用いるべきなのか1つの解答を得られます。

PioSOLVERのインストール方法

PioSOLVERの公式HPからダウンロードのページを選択します。

赤く囲んだリンクの個所をクリックしてダウンロードを開始します。

購入したプランを選択します。今回はお試しプランを選択します。

『Install/Update』をクリックして、

completeと表示されれば終了です。

先ほど指定したフォルダを開けば以下のような内容が追加されています。PioViewerfreeを開いて利用します。

PioSOLVERの注意点

PioSOLVERを使う上での注意点を紹介します。PioSOLVERは便利な一方、他の手段を用いて学習した方が効率が良い方も多くいます。PioSOLVERが今一度自分に合っているか確認してみてください。

マシンスペック

PioSOLVERは解析ソフトであるため、パソコンのスペックによって解析時間が大きく変わります。PioSOLVERのHPでは、RAM:4GB、CPU:64bit(corei5/7のクワッズ)であると快適と書かれていますが、これでも1つの分析に30分近くかかってしまうことがあります。

また、集合分析のように複数のフロップを分析する際は莫大な時間を要します。マシンスペックに不安がある方はGTO Wizardというあらかじめ計算結果が用意されているツールを使うのがおすすめです。

このツールはPioSOLVERよりもはるかに使いやすく、お試しプランもあるため一度試してみると良いでしょう。

GTO+の方が安い

PioSOLVERに比べてGTO+の方が価格が安いです。PioSOLVERは、$249、$475、$1099のプランがありますが、GTO+は$75の1プランです。GTO+の性能はPioSOLVERの$475のプランとほぼ同じでコストパフォーマンスが良いと言えます。

ただ、プリフロップを計算する機能はPioSOLVERの$1099のプランしかないため注意が必要です。(プリフロップの計算は普通のPCでは莫大な時間がかかるため不可能に近い)

PioSOLVERの利点としては、学習教材が多く揃っていることです。PioSOLVERの方がGTO+より前にあるツールで、多くのトッププレイヤーがPioSOLVERを利用しています。そのためPioSOLVERの方が使い方を学べるでしょう。

まとめ

PioSOLVERはトッププロに近づくために必要なツールです。GTOを学ぶことで戦略がより強固のものとなります。ポーカーのレベルを1段階上げるためにもぜひGTOツールを使って学びましょう!