ポーカーのマルチウェイポットにおける戦略とは
2023年11月16日
ポーカーをプレイしていると、3人以上でフロップ以降に進むことがよくあるのではないでしょうか?3人以上でポットを争うマルチウェイポットでは多くのお金が溜まりやすく、そこで勝てるかどうかによってその日の勝ち負けが大きく変わります。
マルチウェイポットでの戦い方を学んで大きなポットを勝ち取れるようになりましょう!
マルチウェイポットとは、フロップ以降に3人以上のプレイヤーが参加するポットのことを言います。ヘッズアップでのポットに比べてポットが大きくなりやすいです。
マルチウェイポットは、低いステークスやアミューズメントカジノでよく見かけます。レイズせずにコールで参加したいプレイヤーが多くいるときはマルチウェイポットになりやすいでしょう。
通常のヘッズアップに比べて人数が多いからという理由だけでマルチウェイポットでルースにコールすることは出来ません。
例えば、ヘッズアップでCOが2.5bbオープンしてBB(hero)が87sでコールするかどうか考えてみましょう。
ポットには4bb入っており、コールに必要な額は1.5bbです。オッズを計算すると、27%以上エクイティがあればコール出来そうです。実際に相手のレンジと自分のハンドでエクイティを計算してみると、
87sは37.7%あるのでポジションの不利を考慮してもコール出来るでしょう。
続いてマルチウェイの時を考えてみます。COが2.5bbオープン、BTNコール、SBコール、BB(hero)の場面でQ5oはコールした方が良いでしょうか?
ポットには8.5bb入っており、コールに必要な金額は1.5bbのため15%以上エクイティがあれがコール出来そうです。一見どんなハンドでもコール出来そうに思えますが、マルチウェイであること、ポジションが悪いことを考慮する必要があります。
実際に計算してみると、15.53%エクイティがありますが、ポジションが不利なこと、トップペアでドミネイトされた時に厳しいことを考慮するとフォールドした方が良いでしょう。
マルチウェイの時は、Q5oのようなハンドはフォールドし、ポケットペアやスーコネなどストレートやフラッシュ、フルハウスといった強い役を作りやすいハンドで参加するのが良いです。
マルチウェイポットではヘッズアップの時に比べて、①ベットレンジを強く、②フォールドは多く、③ブラフは少なくの3つを意識する必要があります。
マルチウェイポットではヘッズアップに比べて相手が強いハンドを持っている可能性が高くなります。
例えば、ヘッズアップでA9sを持っていてミドルペア+強いキッカーの時では相手が自分より弱いハンドでコールしてくれる可能性が高く、ベットすることが出来ます。
しかし、マルチウェイではどうでしょうか?ヘッズアップと違い、人数が多いため強いハンドを持っている可能性が高くなります。ヘッズアップではベットするようなハンドでもチェックしたほうが良いでしょう。
次に、トップペアの時はどうするべきでしょうか?
この際もキッカーで負けている可能性があるためチェックをするのも一つの手です。相手にフリーカードを与えてもボードがドライのため逆転されにくく、マルチウェイの時はチェックの頻度を上げるのが良いでしょう。
ベットする時はトップペア+強いキッカーや強いドローといった高エクイティのレンジでベットをし、シンバリューベットのようなプレイは避けるようにしましょう。
相手のベットは、強いハンドでベットやレイズをしていることが多いため、ヘッズアップならコールするようなハンドでもフォールドする方が良いです。
例えば、A9sを持っていてミドルペアの時、
ヘッズアップなら100%コールすることが出来ますが、マルチウェイなら話は別です。ポットの70%をベットしていて相手のベットレンジはかなり強いことを示しています。それに対し、ミドルペアで良いドローもなく、ポジションも不利な状況ではコールするのは難しいでしょう。
もちろん、相手にもよりますがここでのBTNのベットはトップペア+少ない頻度でのブラフであることが多いです。そのためA9sはフォールドするのが正しいアクションとなることが多いでしょう。
このように通常、コールするようなハンドでもフォールドすることがマルチウェイでは多くなります。ポジションとフラッシュやストレートなど強い役を作れる可能性を考慮しながらアクションを決めていきましょう。
マルチウェイポットでは、ヘッズアップに比べてブラフを少なくする必要があります。対戦相手が複数いるため、何かしらのハンドをヒットさせている可能性が高いです。そこにブラフをしたとしても簡単にコールされてしまいます。
ブラフをするときは、ストレートドローやフラッシュドローなど強い役を作れそうなハンドでのセミブラフが良いでしょう。
マルチウェイポットでは、①ベットレンジを強く、②フォールドを多く、③ブラフは少なくの3つの原則を守るようにしましょう。
マルチウェイポットが頻繁に発生するようなテーブルであったら弱いプレイヤーが多いです。通常、プリフロップはレイズで参加する頻度の方が高く、コールするのはBBくらいです。
もちろん、BTNなど有利なポジションでコールする選択肢もありますが、レイズした方がEVが高いことがほとんどです。
そのため、レイズに適したハンドを持っていた時は積極的にレイズをしていくようにしましょう。本当は参加出来ないような弱いハンドにも関わらず参加しているプレイヤーをレイズで攻撃していくと良いです。
プリフロップのコールレンジは人によって大きく異なりますので、相手は弱いハンドでも参加しているかどうか。プレイを見ながら見積もっていきましょう。プリフロップでのコールレンジは、弱いポケットやスーコネをコールしているプレイヤーが多くいます。
マルチウェイポットは、ポットが大きくなるため適切にプレイする必要があります。人数が多いためヘッズアップと比べ弱いハンドはすぐさまフォールドして、強いハンドや強いドローに絞ることが重要です。
マルチウェイポットの原則①ベットレンジを強く、②フォールドを多く、③ブラフは少なくを意識して勝てるようになりましょう!