ポーカーにおけるエクイティとは？計算方法を理解しよう

ポーカーについて話をする際に、エクイティの概念は避けては通れません。エクイティを理解しないといけないと思いつつも、数学的な要素が絡むため避けている人も多いのではないでしょうか。

ポーカーのスキルを伸ばすうえで、数学的なアプローチは避けては通れませんが、ポーカーのエクイティの概念自体はさほど難しいものではありません。

今回は初心者にもわかりやすく、ポーカーにおけるエクイティとは何なのか、またエクイティをどのように計算すればよいのかについて解説します。

ポーカーにおけるエクイティとは

ポーカーにおけるエクイティとは、確率的に平等なポットの分け前のことを指します。

式で表すとこうです。

エクイティ = ポットサイズ × 勝率

例えば、ヘッズアップでポットに100ドルあり、現時点でのあなたの勝率が60パーセントだとしましょう。その場合あなたのエクイティは100×0.6で60ドルになり、相手のエクイティは40ドルになります。

ポーカーにおけるバリューベットの正確な意味は、自分のエクイティが相手よりも高いときにベットやレイズを打つことです。先ほどの例で言えば、あなたが50ドルのベットをして、相手もコールした場合には、あなたのエクイティは120ドルになり、相手のエクイティは80ドルになります。このようにエクイティはバリューと似た意味を持ちます。

よくあるエクイティの例

プリフロップでよく見かけるシチュエーションでの勝率についてまとめてみました。この勝率にポットを掛けるとエクイティになります。なおこの勝率はヘッズアップを前提にしています。

また相手のベットに対して、コールする際に必要なエクイティについても改めて確かめておきましょう。

エクイティとレンジの関係

エクイティを計算するには勝率を理解していないといけませんが、これらの勝率はどのように計算すればよいのでしょうか。

ポーカーは非常に複雑なゲームです。相手のハンドを一つに絞ることができれば、エクイティの計算も何とか可能でしょうが、実際には相手のハンドを一つに絞ることはできないため、正しいエクイティを出すにはレンジで考える必要があります。

それらのレンジをすべて含めた計算をするにはツールを使うとよいでしょう。エクイラボなどのツールを使えば簡単にハンドレンジでのエクイティを計測することができます。

しかし、それらのツールをテーブルで使うことはできません。そのため、ある程度相手のハンドレンジの簡略化やハンドの予測が必要です。

このように、ハンドレンジ対ハンドレンジの計算を瞬時に行うことは人間には難しいですが、ツールをつかった学習を重ねることで、ある程度は感覚的に判断することができるようになります。

これらのテクニックを身に着けるにはアウツとオッズの考え方が必要です。

エクイティの活用方法

ここまで理論的にエクイティについて述べてきましたが、実際にエクイティを活用する場面を見てみましょう。実際のポーカーでは相手のハンドがわからないため、相手のハンドをある程度推測して、エクイティを計算しなくてはなりません。

例えばこんなシチュエーションではどうでしょうか。

このようなシチュエーションであなたは相手のハンドをセットかQJsのツーペア（QQ-JJ,77,22,QJs）であると仮定しているしましょう。この場合のあなたのエクイティはどのくらいでしょう？

正解は、ポットの15.91%です。この場合あなたが相手に勝つにはリバーでQJ以外のクラブを出さなくてはいけません。計算はJQ以外のクラブのカード7枚 ÷ 全残りのカード44枚となります。

これにコールするには76.5ドル必要です。そしてポットは283.5ドルになります。この場合にはポットの27%以上のエクイティが必要なため、これにコールするのは間違いといった形になります。

まとめ

この記事でエクイティについて学んだことで、ポーカーへの理解がより一層深まったでしょう。

エクイティを理解すれば、自分のアクションに対して数学的な根拠を持たせることができます。また、エクイティへの理解はさまざまなポーカーの戦略を理解するのに非常に役立ちます。

エクイティについて理解出来たら次のステップとしてフォールドエクイティを学ぶと良いです。

積極的にエクイティを利用して実力を高めていきましょう。