プロとして活躍するならアメリカ一択!カリスマニートが描く本物のプロの姿とは
2023年5月18日
ポーカーとの出会いは、パチプロをやっていた時にたまたま見つけた木原さんの「勝つための確率思考」という本です。そこでポーカーというゲームで世界中を旅しながら生活しているポーカープロがいることを知りました。
俺が目指してるのはこれだ!と身体中に電撃が走り、すぐに近くのアミューズメントカジノの初心者講習に行きました。「ポーカープロになりたいのでルールを教えてください」と言ってルールを覚え腕を磨きました。
–最初のバンクロールはどれくらいでしたか?
最初は200万円を持ってアメリカでキャッシュゲームを始めました。最初の3週間で100万円負けてしまいましたが、そこから3ヶ月で経費込みでプラス100万円になり、勝ち越すことができました。
そこでプロとしてやっていける手応えを掴みましたね。
最初、コマースに行った時はよくわからない日本人だと軽視されましたね。コマースではテーブルを移動したい時に書くホワイトボードがあるのですが、フロアの人にホワイトボードに名前を書いてくれと伝えてもフロアの人はなかなか書いてくれません。
そこでポケットからチップを20ドル渡すと、順番を飛ばしてすぐに名前を書いてくれました。要するに賄賂ですよね。
また、時には負けじとマジックペンを買って勝手にホワイトボードに名前を書いていました。
–名前を勝手に書いて怒られないのですか?
「勝手に書いてんじゃねーよ」と言われ、かなり揉めました。
他にも、俺のリバーのベッドに対して相手がコールして勝っていた時、ディーラーが間違えてチョップにしたことがありました。まだポーカーを始めたばかりでよくわからなく、その時はチョップだと思いそのままにしてしまいました。
2〜3ハンド後くらいに間違えていたことに気がついて指摘したら、一部は戻って来たのですが、リバーのベットに相手がコールした分は戻ってきませんでした。そこで指摘をすると、周り全員が敵で「お前何言ってんだ、渡したろ」「変なベイビーが」と言われて相手はそのまま逃げて帰ってしまいました。
100%俺が正しいにもかかわらず皆が敵で「お前が間違っているぞ」と言われてどうすればよいかわからない。英語も話せない。
そこで俺が「F***!F***!」とわざと叫んでフロアを呼び、カメラチェックをするように言いました。実際にチェックをしたら正しいとなり、1週間後にお金は戻ってきましたね。
こういうところでしっかりと戦わないとダメだなと勉強になりました。今では「お前次はいつくるんだ」「待ってるぞ」とフロアの人に言われて良い関係を築けていますね。
①ポーカーが上手いこと、②バンクロール管理、③メンタル、この3つです。ポーカーで何が一番大事なのかという話をよくするのですが、何が一番大事ではなく全部大事です。心臓と肺と水臓どれが一番大事なのかと言われたらどれも全部大事で、どれかひとつでも欠けたら死ぬじゃないですか。それと同じです。
ポーカーだけは上手くても、5年、10年専業をやり続けられるかと言ったら、多分ほとんどの人ができないと思います。バンクロール管理やメンタルの部分が欠けていると難しいです。
–バンクロールが不十分にも関わらずハイレートに行ったり、バカラをやってしまう人がいるのは何故だと思いますか?
自分に自信がないからだと思います。ポーカーを勉強して強くなって、レートを順調に上げられる自信があればサイドギャンブルやハイレートに行く必要はなく、そういう人たちは結局自分に自信がないから逃げてしまうのだと思います。
今年はアジアを中心に回って年末にはグリーンカードを取得してアメリカに移住しようと考えています。
去年、半年ほどアメリカにいたので弁護士から「グリーンカードを取得するならアメリカにいくのを今は控えた方がよい」と言われたので半年ほど期間を空けようと思っています。
なので今年のWSOPに行くかどうかは未定ですね。
–ヨーロッパやマカオには行かないのですか?
ヨーロッパは去年2ヶ月間行ったのですが、結局オンラインがメインでした。24時間営業しているカジノが少なく自分の生活スタイルに合わなかったです。
あとはレートですね。ライブだと10/20以上をプレイしたいのですが、10/20以上は常に立っていなかったです。経費が高く稼働時間が限られるのでヨーロッパは興味ないですね。
マカオはライブキャッシュをしながら携帯が使えず、オンラインができないので行かないです。ライブキャッシュをやりながらオンラインをするのが俺の中で最大の期待値の取り方なので、それができないのであれば、マカオでいくら50/100や100/200を打っても経費が追いついて来ないです。
ポーカープロとして生活したいのであればアメリカに住まないと無理です。日本にいるポーカープロはただ言っているだけですね。ポーカープロとしてやりたいならアメリカに移住一択。それ以外はポーカープロではないです。
また、プロを辞めたいと思っているプレイヤーもいますが、さっさと辞めればよいと思います。ポーカーで楽に稼げる時代はとっくの10年前に終わっています。
–今後の展望を教えてください
コロナ後のアメリカでのライブキャッシュの時給が120$出ていて、来年以降ロスに住んでからは月3万ドルを当たり前にしてYouTubeや他のことにも挑戦していきたいです。人生1回ですからね。