Master Zakiさんに聞くポーカープロになるのに必要な素質とは

【野崎 真吾(Master Zaki)】マカオを中心に長年ポーカープロとして活躍。現在はじゃんけんポーカー岐阜店ディレクターの他、3MPCアドバイザーも務める。

プロポーカープレイヤーインタビュー第6弾。今回登場するのはMaster Zakiこと野崎 真吾さんです。

ポーカーアカデミー編集部は、じゃんけんポーカー岐阜店にお邪魔し、ポーカーとの出会いやポーカープロに必要な素質についてお聞きしました。

ポーカーとの出会いを教えてください?

元々バックギャモンというゲームをやっていて、バックギャモンのトッププレイヤーがどんどんポーカーに転向しているという話を聞いていたんですね。

そんな中、バックギャモンの望月というプロが「君はポーカーに向いてると思うし、バックギャモンのプレイヤーがどんどんポーカーに行ってるから、ポーカーやった方がいいんじゃないか?」と勧めてくれたんですよ。

その時にはルールもわからなかったんですけど、ポーカープロになろうとやる前に決めて、始めることにしましたね。それが26歳くらいの時です。

私が始めた頃はすでにオンラインポーカーサイトはすごく賑わっていて、当時最大手はPartyPokerで、大小合わせたら100以上ポーカーサイトがあるような時代でした。オンラインポーカーってサインアップボーナスが大抵あるので、まずはいろいろなサイトでアカウント作って回るっていうのが、最初やったことですね。

アメリカでオンラインポーカーが違法になった後、多くのオンラインポーカーサイトはアメリカから撤退したんですけど、それでも営業を続けていたFulltiltとPokerStarsが2台巨頭になったんですね。アメリカはやっぱり一番大きい市場だったので、そこで勢力図が入れ替わったんです。

根拠のない自信はポーカーを始める前からありました。

バックギャモンのバックグラウンドがあったのもありますし、新しいゲームを取り組むというのは比較的得意なので、そこそこのレベルまではいけるだろうなとは思っていました。

ただ、その時は若かったですからね。今思うと何考えてんだと思いますけど、なんとなくできるんじゃないかなという自信はありましたね。あとは信頼している友人がお前は適性あると言ってくれていたので、それは後押しにはなっていました。

ポーカープロをこれからも続けていきたいと思いますか?

プレイヤーとしては、今のところはずっと続けていくんじゃないかと思っています。

以前、「生まれ変わってもポーカープロをやりますか?」という質問をされたことがあるんです。

その時、もし生まれ変わった時にやりたくないと思っているならいますぐやめた方が良いと思いました。生まれ変わった時にやりたいと思ってることをやった方がいいよねと思います。

この質問は自分の生き方を考えていく上ですごく良い指標だなと思います。

もちろん成績のアップダウンはありますけど、やめたいと思ったことはないですね。他のことをやる方が割とストレスなので、ポーカーをやっている間はストレスないんですよ。もちろんポーカーで勝ちたいとかお金を稼ぎたいというのは目標の一部としてはあるんですけど、そもそも、ポーカーのプレイをしたいんですよね。

今、自分のやりたいことをやって生きていられるというのは幸せだなと思いますね。これからもそういうふうに生きていきたいと思います。

これからポーカーを始めるという人はどのように勉強していけばよいでしょうか?

「ポーカーを」というところを外してもらいたいんです。別にポーカーだけが特別な事象じゃないんです。新しいことを始めるにあたって学ぶにはどうしたらいいか、これがわかってたらその中の一つがポーカーというだけであって、プロセスはビジネスを学ぶとか会社の経営を学ぶとかでも同じです。

例えば、カフェを開業しようとしたとき、どこに出したらいいのか、市場を調べたりとかいろんな知識を身につけていくと思います。

それは成功させるのに必要な要素、例えば立地条件や固定費や接客とかですね。そういった要素がいっぱいあるんですよ。必要な要素を思い浮かべて、必要とする情報を埋めていく訳です。ポーカー勉強もそれと一緒な訳ですよ。今まで生きてきた中で新しいことを身につけた過程というのはポーカーにそのまま当てはめればいいとすごく思いますね。

それは、正直センスもありますね。そこが苦手な人にも、ある程度方向性を示してあげるのが私たちがやっている3MillionPoker(3MPC)の仕事だと思っているので、手助けはできると思います。ただ、本人がそういう意識を持っていないとなかなか成長しないんですよ。

カリキュラムに頼るような学習方法でもある程度はできるようになるとは思います。だけど、本当に強くなりたいんだったらそれだけじゃ足りないかなと思います。なので、今勉強で何をすべきなのかは意識してくださいという話はしますね。

自分のプレイのここが悪いここがバランス悪いと思った時にこういう勉強をするといったふうに、先に目的が来ないとダメなんですよ。とりあえず勉強してみて、上手くなったかな?みたいな人が多いんですよね。

当然ですけど目的意識を持って学習したとしても、たどり着けるゴールは人によって変わると思います。だけど、別に人と比べる必要はそれほどなくて、自分がどうありたいのかを実現できれば良いと思います。周りができていてもできていなくても気にせずに、自分が理想とするものにどうしたらなれるのかを意識すれば良いと思います。

プロになるのに必要な資質とは

プロになるために重要なのは意志の強さですかね。そこには決断力や判断力も含まれます。これはなぜかというと、ポーカープロは誰も何も保証してくれないんです。逆に言えば自由なんですが、この自由な行動というのは全部自己責任なのでそれによって自由を得ている訳です。

ポーカープロになるかどうか、これは重大な決断な訳です。これを自分で判断できない人は向いてないです。もちろん不安に思うこともいっぱいあると思いますが、そこで自分の意志で踏み出せなければ、私は続かないと思います。結局誰かのせいにしてしまったりとか、分散のせいにしちゃったりする。だけど、そんなのはやる前からわかっているんですよ。一定のリスクがあるのはわかった上でどうしてもやりたいと思ってやる訳ですから、受け入れないといけないですし、それを加味した上で自分で決断しなくてはいけないです。

あとは、客観的な視点を持って、過度に恐れないことです。絶対にやらない方がいいっということだったらやらないですけど、どっちかわからないようなもので、非常に興味があって、客観的に見て特に問題がなければやってみれば良いと思います。

初めてラスベガスに行くまで、私は海外に行ったことがなかったんです。ポーカーという強い動機がありますから行きやすいと言えば行きやすいですよね。だけど英語があまり喋れないことに、ものすごい不安があったんです。それが理由でなんとなく先延ばしにしてたんですよね。

いざ、これはどうしてもやりたいからやろうと思って、順番に準備をして、いざ行ってみたんですよね。そしたらなんてことなかったんです。

英語はペラペラ喋れないんだけど頑張って伝えようとすればなんとかなるんだなと。

一番思ったのは、特に強い理由もなく英語がなんとなく不安だなというふあっとした理由、それで意味もなく物事を先延ばししていたのがものすごく損失だなということに気づいた訳です。

ラスベガスに行ってライブポーカーをプレイしたり、街の雰囲気を味わうことがものすごく自分にプラスになったんですよね。そんな良い経験をできるはずだったのに、どうして自分は意味もなく先延ばししてたんだろうと思った時に、これは絶対やめようと思いました。これからは、やらなきゃいけないことややりたいことはどんどん実現させようと決めましたね。

最後にこれからポーカープロを目指す人にメッセージをください

広い視野を持つことが重要だということを強く伝えたいです。

ポーカーにハマるとポーカーのコミュニティでの価値観が絶対的なものだというふうに勘違いしがちなんですよ。
例えば、ポーカーの実力が強いやつが上というか価値が高いとかですね。それは限られたところだけでの価値観だから、これが全てじゃないということは理解していないといけないと思います。

その上で、ポーカープロになるという決断は自分自身でしてほしいと思います。