【2022年最新版】ポーカーが上達するオススメ本(初心者~中級者)
2022年5月31日
ポーカーを強くなりたい時、動画、webの記事、本、コーチングなど多くの選択肢があります。その中でも本で学習することは情報の信頼度が高くおすすめの方法です。
特に初心者の方が間違った情報を一度吸収してしまうと、後から正しい情報を入れ直すのは大変です。そのため最初は信頼できる本でポーカーについて学び、後から多くの概念について学んでいくと良いでしょう。
とはいってもポーカーの本は無数にあり、どれを読めば良いのかわからない人も多いと思います。そこでルールを覚えたばかりの初心者からGTOを学びたい中級者までおすすめの本を紹介していきます。
役の強さやアクションの順番など最低限のルールがわかった方は、今から紹介する本を順番に読んでみてください。
ポーカーのルールについて身についた方はこの本を読んでいただきたいです。始めたばかりの人にも理解できるように、ポーカーというゲームはどのようにプレイすべきなのか紹介しています。特にアミューズやオンラインポーカーのマイクロレートで戦っている方におすすめです。本の中では、
①ABCポーカー、②ABCポーカーをバレルでエクスプロイト、③アグレッションをエクスプロイトと3つのレベル別に書かれており徐々にステップアップしながら学べます。例えば①ABCポーカーでは、タイトにプレイする、大きなベットには降りるなどポーカーに慣れてきた人なら当たり前のこととも思えますが、これが出来るだけで対戦相手に大きなエッジを生むことが出来ます。
また、プリフロップをタイトにプレイするためにはGTOWizardのレンジ表がおすすめです。プリフロップのレンジ表は無料で使うことが出来るのでぜひ使ってみて下さい。
この本は先ほどの『エドミラーのポーカースクール』を読んだ後に読んでもらいたい本です。相手のミスをタイプ別(TAG、LAG、FISH)に紹介しており、それに対するつけ込み方を学習することが出来ます。先ほどの本が負けないためのプレイだとすると、今回の本は勝つためのプレイを学ぶ本です。ポーカーの醍醐味であるエクスプロイトを学ぶ最初の一歩となります。
例として、フォールド頻度が高いという相手のミスには、プリフロップでレイズを多めにし、ターンでのバレル頻度を増やす。また、コールされてもリバーでスケアカードが落ちればブラフ(オーバーベットもあり)をするのがエクスプロイトだと紹介されています。ただ、このような相手のビックベットに対してはコールは禁止と注意点も書かれています。
このように具体的な事例を交えながら学習し、基礎的なエクスプロイトのスキルをこの本で身につけましょう。
この本は先ほど紹介した2冊の補足的な役割を担います。相手のハンドであり得る組み合わせは何があるのかタイプ別(Nit、レギュラー、FISH)、シーン別(Preflop、Flop、Turn、River)に紹介しています。ハンドリーディングの原則として、
①どのプレイヤーのプレイスタイルにもそれなりの理由がある
②正しい頻度でブラフが出来ているプレイヤーはほとんどいない。大半のプレイヤーはブラフしなさすぎて、ごく少数のプレイヤーはブラフしすぎである
③大きなベットやコールからもたらされる情報は小さなベットやコールからもたらされる情報よりも信頼が置ける
の3つを挙げており、これを基に具体的なシチュエーションを紹介しています。この本を読むことで、相手のハンドは何なのか想定することが出来るようになり、自身のアクションを決める大きな判断材料となるはずです。
※本記事では多くのサイトで紹介されている『フィル・ゴードンのポーカー攻略法 入門編』と『フィル・ゴードンのポーカー攻略法 実践編』を内容にいくつか疑問点を持つことが多いためオススメしておりません。おそらくkindleの読み放題プランで読めるため、色んな箇所で紹介されていると思いますが、お金を払ってここまでで紹介したエドミラーのシリーズを読む方がシンプルで理解しやすいです。
トーナメントで勝ちたい方は『アグレッシブポーカー トーナメントを制覇しろ』がオススメです。トーナメントではキャッシュゲームと違い、ブラインドが時間と共に上がり、賞金も上がっていきます。
キャッシュゲームとは違うポイントがあるからこそトーナメント特有のプレイを学んでいく必要があります。その基礎的な概念を満遍なく学べるのがこの本です。
ICMやオールイン/フォールド戦略について少しでも不安がある方は一度目を通しておくと良いでしょう。
多くの人はポーカーのメンタル的側面について軽視しすぎです。ポーカーにおけるメンタルはポーカーの戦略と同等に必要です。
ポーカーでは一回一回、多くのお金が賭けられ、どれだけポーカーのスキルがあっても運が悪く負けてしまうことがあります。その際に、いつも通りプレイし続けられるメンタルが必要です。
このいつも通りプレイするということがどれだけ難しいかポーカーをプレイしたことがある人ならわかると思います。運が悪く負け続ける→ティルトする→プレイが悪くなる→さらに負けるということを何回も繰り返したことがあるのではないでしょうか。
ティルトへの対処法、モチベーション維持、恐怖などポーカーのメンタル側面について一度は学ぶと良いでしょう。
ポーカーの基礎的なスキルを学んだ人は、レンジとボードの関係について次は学んでいきましょう。その上で重要となるのがGTOです。以下の本はGTOを学ぶ上で大きく役立つためぜひ読んで見てください。
GTOについて気になる方は『GTOとは?ポーカー用語解説』をご覧ください。
先ほど挙げた初心者向けのおすすめ本の内容をすでに習得している方は『ポーカーエリートの公然の秘密』がおすすめです。GTO入門書とも言われているこの本は、1%のポーカーエリートのみが知っている”頻度”ということに注目しています。相手より正確なコール、ベット、フォールド、レイズ頻度でプレイをすれば勝ち続けるというものです。その頻度の原則として、
①相手がベットやレイズをしてきた場合、通常(70%)コールする
②もし君があるストリートでベットをして相手がコールしたら通常(70%)次のカードが開かれた時も再びベットをする。もし50%以上の割合でフォールドするならば、相手にただ金を渡しているのと変わりはなくなる
と紹介しています。正しい頻度の作り方については、この本で紹介していますのでぜひ読んでみてください。この本を読み終えたら、なぜトッププロの人はアグレッシブにプレイしているのか理解できるでしょう。
ここまでの本を読んで、ポーカーの基礎的なことを学習できた方はPoker Foundationsがおすすめです。
この本は、有名なポーカー学習サイトであるRunItOnceが出版している本です。エクイティやオッズ、SPRなどポーカーをプレイする上で必須の概念が丁寧に説明されています。それに加え、GTOを学び始める人に必須のポラライズやMDFといった概念もこの本を読めば理解することが出来ます。
今まで理解してきた概念を一回整理し、GTOの学習へと進みたい人にぴったりの本です。
頻度について学習した方は実践に応用できる『Modern Poker Theory』が良いでしょう。この本ではGTOを理解する上で必要な概念のナッシュ均衡、MES、MDF、EVなどを学びながら、どうプリフロップ、フロップ、ターン、リバーとプレイしていくのか解説されています。
さらにキャッシュゲームだけではなく、トーナメントもあり、ポーカーを幅広く学ぶことが出来ます。
この本を読めば、なぜドンクベットを打つのか、c-betを打つのか、どういうラインを取るのが適切なのか理解することが出来ます。基礎的なスキルを身につけ、さらにポーカーを発展させていきたい人にはおすすめの本です。
※日本語版はRunner-Runnerというサイトから購入することが出来ます。
頻度について理解でき、GTOに興味を持ち始めた方は是非こちらの本をおすすめします。
なぜベットやレイズをするのかと質問されたらあなたならどう答えるでしょうか。おそらく多くの人は、①バリューの時は相手のチップを多くとるため、②ブラフの時は相手を降ろすためと答えるでしょう。しかしそれでは不十分な回答です。ベットやレイズをする理由は①勝った時に大きく勝つため、②相手のエクイティを放棄させるためです。ポーカーはいかに相手のエクイティを実現させないかを行うゲームです。
強いハンド以外はチェックに回してしまっている人は多くいるのではないでしょうか。そんなことをしてしまったら相手のエクイティをただ実現させてしまうだけです。そうさせないためにどうアクションをとっていくのかこの本は指針を教えてくれます。
最後におすすめする本は、先ほどの著者(Matthew Janda)と同じ『Application of No-Limit Hold’em』です。この著者は、ポーカーにゲーム理論(GTO)を持ち込んだ第一人者とも言われています。もともと経済学でゲーム理論を専攻していた彼はポーカーに応用することで現代ポーカーの発展に大きく貢献しました。
オッズやEVとEQの違い、ポジションの価値など基礎的な概念から、各シチュエーション(OOPのターンでのフロップコール後など非常に具体的)における計算、頻度を紹介しています。なぜそのアクションを行うのか、この本を読めばそれが明確に数学的観点から理解ができると思います。
※先ほどの本と同様英語版しかなく、海外からの配送になるためKindle版を買うことをおすすめします。筆者は注文してから届くまでにコロナの影響もあり1か月ほどかかりました。
ポーカーの理論は常に進化し続けています。本ではポーカーの全体的な概念を学ぶことは出来ますが、それらをどう実践に応用させていくかについて欠けている、もしくは不適切であることが多いです。
最新の理論をどう実践に応用させていくか学びたい方は動画学習をおすすめします。
先ほど紹介した本の内容をすでに習得した方は、Run It OnceやUpswing Pokerで動画学習をすることをおすすめします。この先の内容になると書籍ではほとんど存在しておりません。
例えば、Upswing pokerでは、『No-Limit Hold’em For Advanced Player』で紹介されているオーバーベットについて、フラッシュボードやストレートボードでの使い方を実際のシチュエーションを基に紹介されており、さらに深く学ぶことが出来ます。
また、Carlie Carrel やDoug PolkのYoutubeチャンネルを見ることもおすすめです。特に、Charlie Carrelはエクスプロイトの方法について多数動画をアップロードしているのでぜひご覧ください。
本でポーカーを学ぶことは一見時間がかかり面倒に見えますが、最も効率の良い方法です。例えば、最初に紹介した『エド・ミラーのポーカースクール』の内容を身につけるだけでアミューズでは勝ち組に入ることが出来ます。
多くのプレイヤーがポーカーについて学習していないからこそ少し学習するだけでポーカーはすぐに強くなります。
また、本以外にも動画で勉強している人も多くいるかと思います。しかし動画サイトの中には有料にも関わらず、ただPokerSnowieの解析結果を見せるだけのサイトもあり、品質が悪いものが多いです。
ポーカーについてしっかりと学びたい人は数千円払い、本を買うと、質の高い情報で時間効率良く、学習出来るでしょう。