ブロックベットとは?使い方とメリット、注意点を解説
2021年10月26日
ポーカーの戦略はここ数年で大きく発展し、バリューベットとブラフベット以外の目的を持ったベットが産まれました。
そのベットの一つがブロックベットです。今回はブロックベットとはなにか?効果的な使い方とは何かについてご紹介します。
ブロックベットとは、ポットを大きくさせないことや、ブラフを相手に打たせないことを目的として、OOPから20%~30%前後の小さいベットを打つことを指します。
実際にブロックベットが打てるシチュエーションを見てみましょう。
プリフロップ:A♦Q♣
UTGが7ドルのレイズ、BBコール
フロップ: 3♠J♦9♦
UTG 7.5ドル(1/2pot)ベット、BBコール
ターン: 3♠J♦9♦J♣
UTGチェック、BBチェック
リバー: 3♠J♦9♦J♣J❤︎
BB 7.5ドル(25%ベット)
これがブロックベットです。
あなたのハンドはAQでノーペアですが、ショーダウンバリューがあります。
しかしリバーをチェックで回してしまうと、相手から大きいベットが来た際に非常にアクションがしずらくなります。
ここで小さくブロックベットを打つことで、相手のブラフベットをけん制することができます。また相手が仮に高いフルハウスを持っていた場合にはリレイズされるため、降りることもできます。
さらに、相手がAJなどの場合にコールをもらえる可能性もあるでしょう。
もうひとつ例をみてみましょう。
プリフロップ:J♣10♣
COが7ドルのレイズ、BBコール
フロップ: A♣9♣5♦
BBチェック、CO 7.5ドル(1/2pot)ベット、BBコール
ターン: A♣︎9♣︎5♦2❤︎
BB 7.5ドル(25%ベット)
フロップでの相手のコンティネーションベットに対してコールし、ターンでドンクベットを打っています。これもブロックベットの代表的な例の一つです。
チェックで回した場合、相手から50%以上のベットを打たれる可能性が高いと言えます。
そうなってしまうと、必要勝率は25%以上必要なため、エクイティが20%前後の J♣10♣ フラッシュドローはオッズが合いません。
相手の大きなベットを防ぎ、安くドローカードを引くためにドンクベットを打っています。また相手のカードが完全に外れていた場合にはブラフを防ぐことになり、フォールドエクイティを得ることができます。
上の例でも触れましたが、ブロックベットをすることで得られるメリットには以下のようなものがあります。
1,相手にブラフさせない
小さくベットすることで相手はブラフをするにはレイズしなくてはなりません。
2,大きなバリューベットをさせない
チェックで回していれば大きくベットされていたところを、こちらから先に小さくベットすることで抑えることができます。
ここまでブロックベットのメリットについて伝えてきましたが、ブロックベットの使い過ぎはエクスプロイトされる隙になります。
ブロックベットはポットサイズやシチュエーションがある程度限定されるため、相手が熟練したプレイヤーだった場合には読まれる可能性があります。
相手が自分がブロックベットをしていることに気づいた場合、ブラフレイズされてしまいます。そのため、ブロックベットができるシチュエーションではモンスターハンドでも同じようなアクションを混ぜるなど、バランスが取れているか意識するようにしましょう。
反対に相手がブロックベットをしてきていることに気づいた場合には、こちらからブラフレイズを返すことができます。