アミューズメントカジノは違法？換金や景品、年齢制限、風営法について

日本でのポーカーの爆発的なブームにより、日本でもポーカーが出来るアミューズメントカジノが急激に増加しています。アミューズメントカジノでは本場カジノと変わらずお店によって異なりますがポーカーの他にルーレット、バカラなどを楽しむことも出来ます。

しかし日本では賭博が禁止されているため、アミューズメントカジノは違法ではないのかと思う人もいるのではないでしょうか。今回はそんなアミューズメントカジノについて何をしたら違法になるのか、安全に遊べる方法を解説していきます。

アミューズメントカジノは違法？

アミューズメントカジノではラスベガスやマカオなど海外のカジノのように、お金を賭けて遊ぶことは如何なる場合でもできません。もしお金を賭けて遊ぶと刑法の賭博罪の適用となり、一番軽い単純賭博罪だとしても50万円以下の罰金または科料となってしまいます。

ここでひとつ疑問が出てくると思います。日本にはパチンコや競馬、宝くじなどお金を賭けて遊ぶものが多くあるにも関わらず、なぜポーカーはダメなのかと思う方もいるのではないでしょうか。

実は競馬や宝くじは事実上それぞれの法律で合法化されており、パチンコは三点方式のもと取り締まりがされない（換金はされていないと判断）ないのが現状です。

ポーカーには特に定められた法律はなく、お金を賭けて遊ぶと賭博罪が適用されます。ニュースなどで見たことがある人もいると思いますが運営元（胴元）でなくてもお金を賭けて遊べるポーカーのお店で遊ぶともちろん罰せられます。

そのためポーカーでお金を賭けて遊ぶことは絶対にしないようにしましょう。

続いて、お金を賭ける以外で違法となるいくつかのポイント、①換金や商品交換の禁止、②風俗営業許可、③営業時間、④年齢制限の4つについて解説していきます。

換金や商品交換の禁止

アミューズメントカジノではチップを現金に交換する行為は刑法の賭博罪に当たるとされ禁止されています。

ここで勘のいい方なら、パチンコのようにチップを商品に交換して、それを現金に交換する三店方式を用いれば、アミューズメントカジノでもお金を増やすことは可能ではないかと思うのではないでしょうか。

しかし、アミューズメントカジノではパチンコの三店方式を用いることは不可能です。

※三店方式とは、客が現金をパチンコ玉に交換し、そのパチンコ玉をパチンコ店で景品に交換し、景品を景品交換所で現金で買い取ってもらう方式のこと。賭博行為に該当されないように編み出されたパチンコのみ許されている独自の合法化システム

なぜ不可能かというと、パチンコとアミューズメントカジノでは風俗営業許可の種類が違う（後ほど風俗営業許可の部分で詳しく説明）ため、パチンコ店のように高額な景品を出すことが出来ないからです。※小売価格が800円以下であれば可能

そのため、アミューズメントカジノでは換金や商品交換することは三点方式を用いたとしても禁止されています。

また日本で開催されているポーカーの大会で海外渡航費やトーナメントの参加費、オンラインポーカーのドルが賞金や商品としてされていることがありますが、あくまでスポンサーからの提供であるため参加費から出しているものではないとして賭博罪の適用を現状免れています。

また、パチンコや競馬に比べてポーカーの大会は還元率がかなり悪いのも理由の一つだと考えられています。

日本でギャンブルをしたい方は、ポーカーではなく公営の宝くじ、競馬、競艇、競輪などをするようにしてください。

風俗営業許可

アミューズメントカジノはゲームセンターと同様の扱いを受けるため、風営法の5号営業というものを取得する必要があります。パチンコとは別の営業となるため三点方式の換金はもちろん不可能です。

また、都道府県によってはディーラーの行為が接待行為とされ一部の地域では1号営業が必要とされています。

アミューズメントカジノではこの5号営業の風俗営業許可書をお店の見える位置に飾る必要があり、安全に遊びたい方はお店で遊ぶ前に風俗営業許可書がしっかりとお店にあるか確認してみるとよいでしょう。

営業時間

アミューズメントカジノではゲームセンターと同様の扱いを受けるため、ポーカーを使った遊戯としての提供は0時までとされています。（一部地域は1時まで）

ポーカーの遊戯としての営業ではなく、特定遊興飲食店として営業する場合は深夜営業も可能ですが、その際はポーカーテーブルを含む遊戯施設の使用が10%を超えないようにしなければいけません。

そのため0時以降も飲食店としては営業することは出来ますが、アミューズメントカジノとしての営業はお店のごく一部（10％以下）でしかできないため実質不可能です。

年齢制限

アミューズメントカジノで年齢制限を設ける法律はありませんが、条例で年齢制限が設けられています。ゲームセンターと同様、16歳未満の入店は18時以降禁止、保護者同伴でも最大22時までとされていることが多いです。

※各都道府県によって規制は変わり、埼玉、神奈川、沖縄などは18歳未満の入場は20時までとされています。

また、風営法の1号営業を取得している店舗（大阪など）ではキャバクラやスナックと同様の扱いになるため18歳未満の入店は禁止されています。都道府県によっては18歳未満の入店は断られることがあるでしょう。

まとめ

日本では海外のカジノのようにお金を賭けてポーカーをすることはいかなる場合でも違法です。海外のカジノのようにチップを購入→ポーカーで遊ぶ→チップを換金というようにすることはアミューズメントカジノではできません。

アミューズメントカジノではチップを購入→ポーカーで遊ぶ→チップを保管 or ポイントに交換としている店舗がほとんどです。保管できる場所では次回引き出し手数料をいくらか払って再度遊ぶことができ、ポイントに交換できる場所ではお店のランクアップやイベントの招待などの特典に使うことができます。

日本でポーカーを遊ぶ際は、お金を賭けて増やす場所ではなく、単にポーカーというゲームを楽しむ場所です。

アミューズメントカジノで遊ぶ際に違法かどうか気になる方は、まずはお金を賭けていないか、そのほか風俗営業許可や営業時間、年齢制限を守ればアミューズメントカジノで安全に遊ぶことが出来るでしょう！！