ポーカーの3ベットのやり方は?対策やレンジを紹介
2023年11月16日
世界のトッププロは頻繁に3ベットをします。3ベットをして対戦相手をフォールドさせたり、ポットを大きくして相手からよりチップを引き出そうとします。
ポーカーを初めてすぐの時はポットを大きくすることに怖がり、3ベットをせずにコールを選択してはいないでしょうか?3ベットはトッププロたちが使用しているように、勝つために重要なスキルです。
そこで3ベットのやり方や対策を学んでいきましょう。
3ベットとは、レイズに対して、リレイズすることを言います。例えば、プリフロップの時、UTGがレイズし、それに対しさらにレイズするのが3ベットです。
3ベットはAKなどの強いハンドで行うことが多いです。それもそのはず、3ベットをするとポットが大きくなるからです。通常のポットに比べて3倍近くに膨れ上がり、弱いハンドで3ベットしてしまっては大きく負けてしまうでしょう。
そもそもなぜ3ベットをするのでしょうか?
3betの目的は以下の2つです。
1つ目の理由はブラフの時などに当てはまります。3ベットをする時は、相手のレイズ額、ブラインド額を即座に獲得することが出来ます。
2つ目の理由はバリューの時に当てはまります。強いハンドを持っている時は出来るだけポットを大きくしてより多くのチップを相手から奪い取ります。
3ベットの目的の後は、やり方について解説します。
3ベットは強力な武器の一方、やり方を間違えてしまうと大きな損失に繋がります。適切なハンドで3ベット出来るようになるため、適切なハンド、ポジションの関係、3ベットサイズ、スタックサイズを解説します。
3betはどういうハンドで行うのが良いのでしょうか?もちろんAAやKKなど強いハンドで行うのは良いでしょう。しかし強いハンドだけで3ベットしてしまっては、相手はほとんどのハンドをフォールドしてしまうでしょう。
AAやKKの際にコールしてもらったり、レンジの偏りを防ぐためにもバランスの取れたレンジで3ベットをすることが重要です。
3ベットレンジはAAやKKなど強いハンドに加えて、A5sや56sなどのハンドがよく使われます。A5sはQQ-88に対してエクイティが33.53%あり、3ベットにコールされたとしても十分に勝てる可能性のあるハンドです。
A5sや56sのようにフラッシュやストレートを作れる可能性が高いハンドでは、例え相手が強いポケットを持っていたとしても勝てる可能性があります。
このように強いハンドと捲りやすいハンド、相手の強いハンドをブロックしているハンドを組み合わせて3ベットをしていくと効果的です。
このハンドは3ベットをするべきかコールするべきか迷ったことはありませんか?3ベットをする時は、ポジションが非常に重要です。
ポジションがある場合は、レンジを広げて3ベットとコールどちらでも選択することが出来ます。反対に、SBなどポジションがない時はレンジを狭めてコールをほとんどせずに、3ベットすることが重要です。
ポジションがある場合(6maxのCOオープン、BTNのレンジ)
ポジションがある時では、3ベットには微妙なハンドでコールレンジが存在します。またポジションがない時に比べて、フロップ以降、有利に進められるため3ベットするレンジが広くなります。
3ベットするレンジは、AAなど強いハンドはもちろんですが、マークが同じスーテッドのハンドで多くしています。K9sやQ9sも3ベットするレンジに入ります。
ポジションがない場合(6maxのCOオープンSBのレンジ)
ポジションがない時では、コールレンジがほとんど存在しません。ポジションが不利なため、出来るだけポットを大きくしてターン、リバーでの相手の優位性を消したいです。さらに、SBがコールし、BBが3ベットしてきたらどうでしょうか?
微妙なハンドでコールしたとしてもプレイしずらいでしょう。そのためポジションがない時では3ベットを積極的にしていきます。
ポジションがないため、先ほどのBTNに比べてレンジは狭くなります。より強いハンドに絞って3ベットしていくのが良いでしょう。
また、3ベットの適切なハンドは相手のポジションによっても大きく変わります。相手のポジションがUTGに近ければ近いほどレイズレンジが狭いため、3betレンジは狭くなります。
先ほどは、COオープンに対して、BTNは12.8%ほど3ベットをしていましたが、UTGオープンに対しては7.8%まで減少します。
相手のレイズレンジが狭い時は、3ベットレンジも狭めていきましょう。
3ベットサイズは、IPの時は3倍、OOPの時は4.5倍が目安です。
例えば、相手が2.5bbのレイズをして、3ベットをする時は、IPなら7.5bb、OOPなら12bbくらいにすると良いでしょう。
スクイーズするときは+2~4bbすると良いでしょう。
スタックによって3ベットするレンジは変化します。スタックが深くなればなるほど、ストレートやフラッシュといった強い役を作れるハンドの価値が上昇し、3ベットレンジに含まれます。
実際に50bb、100bb、200bbのスタックを見てみると、A2sやK6s、65sでの3ベットの頻度が増加していることがわかると思います。
全体の3ベット頻度が上がっているわけではないので、代わりにAToやKJoなどのオフスートの3ベット頻度が減少しています。
50bb(6maxのCOオープン、BTNのレンジ)
100bb(6maxのCOオープン、BTNのレンジ)
200bb(6maxのCOオープン、BTNのレンジ)
このように、スタックが深い時はスーテッドでの3ベットを増やし、スタックが浅い時はオフスートでランクの高いハンド(AToなど)での3ベットを増やしましょう。
これまで3ベットのやり方について学んできましたが、3ベットされた時はどう対策するべきでしょうか?
3ベットされた時は、基本的にIPなら多くコールし、OOPなら4ベット or Foldが多くなります。どのハンドでコールorレイズするべきかは相手のレンジによって大きく異なります。
相手の3ベットレンジが狭くなればなるほどこちら側のレンジも狭くなります。特に対戦相手が十分に3ベット出来ていない時は要注意です。
そのような相手の3ベットするレンジはプレミアムハンドに偏っていることが多いでしょう。その時は、多くのハンドでフォールドしドミネイトされていないハンド(AJなどはフォールドし56sなどでコール)でコールすることが正しくなります。
3ベットは、ポットが大きく膨らむため勝敗を大きく左右します。ポジションとスタックを考慮しながら適切なハンドで適切な額で3ベットすると良いでしょう。
どのハンドで3ベットするべきか知りたい方はGTO Wizardのレンジ表を使うことをおすすめします。GTOで計算されたレンジを無料で使うことが出来るため、最適な頻度で3ベットをすることが可能でしょう。