Spin & Goを完全攻略!最適な戦略と学習方法とは
2023年11月14日
Spin & Goトーナメントは夢のようなJackpotが用意されています。オンラインポーカーをするプレイヤーであれば、それらの高額なプライズが当たることを夢見て、一度はプレイしたことがあるのではないでしょうか。
そしてSpin & Goを何回も回した後、いくらかのバンクロールを失い、現実は甘くないことを知ったことでしょう。
Spin & Goは一見ギャンブルをただ楽しむプレイヤーに向けたゲームのように思えます。しかし、Spin & Goは適切な戦略で戦えば、十分に勝てるゲームです。
今回はSpin & Goで勝つにはどう言った戦略を取れば良いのか。またどのように学習を進めれば良いのかについて解説します。
この記事を見ている人はおそらくSpin & Goがどう言ったゲームなのかは理解していると思いますが、一応説明しておきます。
Spin & Goとはハイパーターボ形式のSit and Goトーナメントです。特定の人数のプレイヤー(普通は3人)が参加登録すると、ルーレットが開始されプライズを確定します。プライズはバイイン額の2倍から大きいものでは1万倍のものも存在します。
スタックは基本的に15BBから25BB程度であることが多く、ブラインドの上がるスピードも早いため、すぐに終了します。
Spin & GoはPokerStarsでのこのような形式のトーナメントのことを指します。そのため、同じ形式のトーナメントでもオンラインポーカーサイトによって名称が異なります。例えば、GGPokerではSpin & Goldと表記されています。
それでは本題のSpin & Goの攻略方法について解説していきます。
まずは前提となる基本戦略を押さえて置きましょう。
Spin & Goで勝とうと考えているのであれば、高額のプライズには期待してはいけません。それらのプライズは宝くじのようなもので、基本的に出ないので、バイインの2倍や3倍のプライズで着実に勝たなくてはなりません。
Spin & GoではBTNからは2BB、SBからは2.5BBでのオープンが基本戦略となります。ショートスタックの場合、BTNはポジションがあるためオープンサイズは少なくすることができますが、SBはポジションがないため、2BBでオープンする場合、広いレンジでBBにコールされフロップ以降戦いにくくなります。
Spin & Goは下手なプレイヤーと上手いプレイヤーがはっきりと分かれます。極端に特徴のあるアクションを取るプレイヤーが多くいるため、それらのプレイヤーに合わせて適切なアクションを取る必要があります。そのようなプレイヤーからうまくチップを取れない場合、高いレートではレーキに負けてしまいます。
そのためHUDはできるだけ利用したほうが良いでしょう。
次にどのような手順でSpin & Goを学習していけば良いかについて解説します。
まず大前提として、Spin & Goで勝つにはプリフロップでほとんどミスがない状態にしなくてはなりません。スタックと人数が少ない分取りうる選択肢も絞られるため、GTOの解析結果をそのまま暗記することで対処できます。
ただそれらをレンジを全て一気に覚えるのは非常に骨が折れるため、学習効率の良い順序をご紹介します。
なお、Spin & Goの攻略に必要な解析結果はGTO Wizardというツールを利用することで比較的安価に入手することができます。
まずは3人の状態での主要なスタックでのオープンレンジを暗記すると良いでしょう。おすすめは25BB、15BB、10BBです。オープンレンジはSBとBTNの2つですので、合計6つのオープンレンジを覚えると良いでしょう。
以下が15BBの状態でのSBのオープンレンジです。
レイズイン、オールイン、リンプの3つの組み合わせです。それぞれ規則性があるので、レンジの傾向を全体の傾向を掴むと覚えやすいでしょう。
上の例で言うと、AXo、低いスーコネ、ローポケはプッシュ、それ以外はレイズインとリンプの組み合わせという感じで、初めはある程度簡略化して覚えると良いでしょう。
オープンレンジを覚えた後はオールインに対するコールレンジや3ベットレンジを覚えていきましょう。これらの組み合わせは無数にあるため、まずは10BBのSBからのオールインに対してのBBのコールレンジなど、出現頻度の多いものから、覚えていくと良いでしょう。
オープンレンジをいくつか覚えたら、実際にSpin & Goを何度かやってみて、わからなかったシチュエーションをメモして終わった後、答え合わせを繰り返すなどの方法もおすすめです。
Spin & Goでは一人飛んだ場合、ヘッズアップとなります。ヘッズアップではSBとBTNが同じプレイヤーとなるため、3人の時の戦い方とは大きく異なります。例えば、10BB ~15BBのSBは60~80%のハンドでリンプインで参加します。
このようにショートスタックでのヘッズアップはかなり特殊な戦い方が必要とされます。これもオープンレンジだけではなく、ディフェンスレンジも暗記する必要があります。
Spin & Goはプリフロップを完璧にすれば、フロップ以降は普段キャッシュゲームをやっているプレイヤーであれば、それほど意識しなくても勝てるようになると思います。
しかし勝率を上げたいのであれば、フロップ以降も研究するべきでしょう。
Spin & Goのフロップ以降の学習は基本的にSimple GTO TrainerやGTO Wizardのようなすでに解析してある結果を基に訓練ができるようなツールでAI相手にプレイしながら覚える方法が現在最も効率の良い方法であると思います。