リアルタイムでのソルバーの利用(RTA)に対する見解
2023年11月14日
オンラインポーカーでの不正行為の一つにReal Time Assistance(RTA)というものがあります。
日本ではリアルタイムソルバーやリアルタイムGTOなどと呼ばれることがありますが、まだまだこの概念は浸透していません。基本的にほぼ全てのオンラインポーカーサイトでは禁止されている行為(禁止されていないサイトの利用はやめた方が賢明です)ですが、不正行為と知らずにやっている人を多く見かけます。
今回はRTAとは何か?またなぜ違反行為なのか、それをしてしまうとどういった罰則があるのかについてご紹介します。
RTAとはオンラインでポーカーをプレイする中で、アクションの判断の助けになるもののことを指します。
ポーカーは自分自身の能力のみで戦わなくてはなりません。そのためプレイ中に他の資料を見たり、解析をかけながら戦うことはポーカーの精神に反しています。
以下がRTAの例です。
近年ではGTO WizardやPokerSnowieのような特定のシチュエーションにおける解をすぐに導き出してくれるツールが多く生まれてきました。実際にツールで解析をかけながらオンラインポーカーをプレイすることは難しくはないでしょう。
しかし、それらのツールはテーブル外で時間をかけて学習するためのものです。今まで多くのプロポーカープレイヤーはそうやってスキルを高めてきました。
もし多くのプレイヤーがツールの解析結果通りにプレイするようになったらどうなるでしょうか。それらのプレイヤーはもはやボットと変わりません。健全なプレイヤーは対戦相手がRTAかもしれないという不安を常に抱えながらプレイすることとなり、オンラインポーカーはだんだんと衰退していくでしょう。
このような悪質性からオンラインポーカーサイトはそれらの行為の検知、対応に力を入れています。
PokerStarsはツールの利用について大きく分けて3つのカテゴリーに分類しています。
人間が判断する要素を減らすようなサービスやツールの利用は禁止されています。例えば、現在のゲームの状態を読み取り、どのような行動を取るべきかをリアルタイムでアドバイスするツールなどです。
どのツールを利用して良いかについてはThird Party Tools and Services Policyにて詳しく記述されているため、PokerStarsを利用するユーザーであれば、英文ですが読むべきです。
GGPokerでもRTAは明確に不正行為としています。
2020年9月の段階で、RTAを理由に13のアカウントが永久BANとなり、1億円以上の資金が没収されプレイヤーに返金されました。また資金は没収されていませんが、27アカウントがBANされています。
ハンド履歴からGGPokerはRTAを日々監視しており、それらの警告システムを日々進化させているそうです。
この記事を読んでドキッとした人も多いのではないでしょうか。
RTAをしてしまっていた方は今すぐにやめて、健全なポーカーの学習をするようにしましょう。
また、RTAをしていないプレイヤーも、現在利用しているオンラインポーカーサイトがRTAに対してどのように対処しているのか確認しておくことをお勧めします。