ポーカーはギャンブルか?運ゲーではない理由
2021年11月2日
ポーカーはギャンブルか?この問いに対しての答えはプロポーカープレイヤーの間でも分かれるでしょう。なぜなら、ポーカーは知識や経験などの実力と運が複雑に入り混じるゲームだからです。
それが人々をポーカーに夢中にさせる要因であり、ポーカーの魅力でもあります。
ポーカーはギャンブルかという問いの答えを見つけるには、ポーカーとは何か、ギャンブルとは何かを明らかにしなくてなりません。この記事ではそういった要素を一つ一つかみくだいてご説明します。
この記事を読み終わったころには、この問いに対して、自分なりの結論が出せているでしょう。
ギャンブルという言葉が多くの人が考える意味であるならば、ポーカーはギャンブルと言えるでしょう。
しかし、ギャンブルという単語は、非常にあいまいなものです。そのため、ひとくくりにポーカーはギャンブルであると言い放つのは誤解が生じます。
この問題を解決するにはそもそもギャンブルとは何かを定義づける必要があります。
ギャンブルとは、金銭や品物などを賭けて勝負を争う遊戯のことである。金銭や品物などの財物を賭けて、(偶然性の要素が含まれる)勝負を行い、その勝負の結果によって、負けた方は賭けた財物を失い、勝った方は(なんらかの取り決めに基づいて)財物を得る、と言う仕組みの遊戯(ゲーム)の総称である。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%AD%E5%8D%9A
ギャンブルの定義として、ウィキペディアを引用しましょう。このギャンブルの定義はこのように言い換えることができます。
ギャンブルとは以下の3つの要件を満たすものである。
この定義に従えば、ポーカーはこの3つの要素をすべて満たしているため、ギャンブルと言えるでしょう。
しかし世の中のすべての投資はこの1,2の要素を満たしています。ビジネスの拡大には少なからず運がかかわります。そのため、投資とポーカーは、それが人々にゲームとして知られているかという観点でのみ区別することができます。
そのため、ポーカーをあくまで仕事としてしか見ていない人にとってはポーカーは投資になりますし、逆に株やFXをゲームだと思っている人にとってそれはギャンブルになるでしょう。
ポーカーは運ゲーではありません。ポーカーは短期的に見れば運の要素が強いゲームですが、長い目で見れば実力がある人が必ず勝つゲームです。
近年ようやく日本でもプロポーカープレイヤーという職種が知られるようになってきました。プロポーカープレイヤーとはポーカーを職業としている人のことです。欧米では小学生のなりたい職業ランキング上位に入っていたことがあるほど、職業として確立されています。
このように、ポーカーだけで生活をしている人が数多く存在する以上、経験やスキルが重要であることは明らかでしょう。
将棋やチェスが運ゲーではないというのは多くの人は理解しているはずです。羽生善治さんに将棋の初心者は絶対に勝てません。ポーカーは将棋やチェスに運の要素が混じったゲームだというと、イメージがつきやすいのではないでしょうか。
1日では初心者がプロに勝つこともあるかもしれませんが、1か月もポーカーを打ち続ければ実力差が明確に出るでしょう。
ポーカーをやったことがない人が良くある勘違いとして、パチンコやほかのカジノゲーム(バカラやルーレットなど)とポーカーを同じくくりに入れていることがあります。
これは勘違いです。ポーカーとその他のギャンブルは構造が明らかに違います。
バカラやスロット、ルーレットはすべて胴元との賭けです。こういったギャンブルは長期的には絶対に勝てないようになっています。そうでないとカジノが成り立ちませんからね。そのため、プロのバカラプレイヤーやプロのルーレットプレイヤーなどはいないはずです。(もしいたらおそらく詐欺でしょう)
しかしポーカーは違います。プレイヤーとプレイヤーが戦う場所を提供し、カジノは場所代としてレーキを取るのみです。つまり自分より弱い相手と戦い続ければ稼ぐことができます。
これがポーカーが投資と似ていると言われる理由です。証券会社が取引手数料をとるのと構造は一緒です。
ポーカーはギャンブルか?この答えは、ポーカーに対する向き合い方によって変わります。
ポーカーを頭脳ゲームとして極めるのも、ギャンブルとして熱狂するのも、それぞれ楽しみ方は自由です。
近年、ポーカーがこれほどまでに人気になっているのはギャンブル的な側面もありますが、ポーカーの頭脳ゲームとしての面白さに気づきはじめたからであると考えています。こういったゲームは他にはありません。
このサイトはそういったポーカーの魅力を伝えることを目的に運営されています。