ポーカーの4ベットとは?ポジションごとのレンジを紹介

ポーカーでの4ベットはポットが大きくなりその日の勝ち負けを大きく左右する非常に重要な局面です。

数年前のポーカーでは、3ベットや4ベットをするハンドはAAやKKなどのプレミアムハンドでしか見られませんでしたが、GTOによるポーカーの発展によって現代では、4ベットするレンジは広がり多く見られます。

そんな4ベットについて、どのハンドでしたらよいのか詳しく見てきましょう!

4ベットとは

4ベットとは、相手のリレイズ(3ベット)に対して更にレイズするアクションです。プリフロップで良く見受けられ、4ベットはブラインドベット→レイズ(オープン)→リレイズ(3ベット)→リリレイズ(4ベット)で起こります。

4ベットはなぜするのか

4ベットは、AAやKKなど強いハンドを持っている時にポットを大きくするために行います。強いハンドを持っている時は積極的にプリフロップからポットを大きくして相手からより多くのチップを奪いましょう!

4ベットに向いているハンド

4ベットに向いているハンドは、先ほど挙げたAAやKKなどの強いハンドと、強いハンドをブロックしており強い役を作りやすいハンドが挙げられます。

強いハンド

AAやKKなどの強いハンドは常に4ベットをするレンジに入ってきます。

※一部バランスを取るためにコールする場合もあり

その他、QQやJJ、AQなども相手の3ベットレンジやポジションによっては相手の弱いハンドから多くチップを取るために4ベットをします。

強いハンドをブロックしているハンド

4ベットをする際に、強いハンドだけでしてしまっては相手は微妙なハンドを簡単に降りてしまいエクスプロイトされてしまいます。そのため、ブラフでの4ベットをするハンドを選ぶ必要があります。

ブラフでの4ベットは、相手が5ベットをするハンドをブロックしているハンドが良いでしょう。5ベットは主にAAやKK、AKなどのハンドで行われます。そのため、A5sやK9sなど相手の強いハンドをブロックしているハンドが4ベットブラフとして効果的です。

また、コールされてもエクイティがあるスート系のハンドを選ぶようにしましょう!

ポジションによって4ベットレンジは変わる?

4ベットレンジは、①IPかOOPか②相手の3ベットレンジは広いか狭いかの2つの要素によって変わります。

IPの時は、ポジションがあるため3ベットに対して微妙なハンドもコールが多くなり、4ベットの頻度は減少します。OOPの時は、ポジションがないため4ベットの頻度が上がり、コール頻度が減少します。

まずは①IPかOOPかによってどう変わるか、CO vs BTNとBTN vs SBの例をもとに見ていきましょう!

CO vs BTN

最初の例は、BTN3ベットに対するCOのレンジです。KJoやA2sなど微妙なハンドはフォールドし、AAやJJ、AKなどをバリュー4ベットし、A5sやA4s、T9sなどをブラフ4ベットしていることがわかります。

また、強いオフスートのハンドをどうプレイするのかも重要です。AQsはコールし、AQo、AJoなどの強いオフスートハンドは4ベットしていることがわかります。スート系のハンドはSPRが高ければ高いほど価値が高くなるためコールし、オフスートはSPRが小さい状態でプレイした方が価値が高いため、4ベットに回しています。

BTN vs SB

SB3ベットに対するBTNのレンジは、ポジションがあるため多くのハンドでコールします。87sやA7sなど、先ほどのBTNの3ベットレンジに比べSBの3ベットレンジは狭いにもかかわらず同じくらいの広さでコールします。

また、JJやQQなどの強いハンドもコールに回っていることも注意が必要です。コールレンジが弱くなりすぎないために一部強いハンドも残してエクスプロイトされないようにします。

続いては、②相手の3ベットレンジは広いか狭いかによってどのくらい4ベットレンジが変わるのか見てきます。

UTG vs MP

MP3ベットに対するUTGの4ベットレンジは、MPの3ベットレンジが狭いため、かなり狭くなります。AAやKK、AKなど強いハンドに加えAQやJJ、TTはコールしたり4ベットをしたりと混合戦略になっています。

また、4ベットレンジが狭いためブラフハンドも少なく、一部のA5sやA4s、67sなどが選ばれています。

続いては相手の3ベットレンジが広い場合を見ていきましょう。

SB vs BB

BBの3ベットに対するSBの4ベットレンジは先ほどのUTGと比べかなり広くなります。これにはBBの3ベットレンジがかなり広いことが原因として挙げられます。

AAやKKはもちろんのこと、KQやAJoなども4ベットレンジとして挙げられます。またブラフレンジとしては、98sやT8s、K5sなど多くのハンドで行うことが出来ます。

ここまでのレンジ表はGTO WizardのNL500のGeneral 2.5xで見ることが出来ます。プリフロップのレンジは無料で見ることが出来るため気になる方はGTO Wizardに登録してみてください。

対戦相手の傾向に対応する

ここまではGTOの計算結果から見る4ベットレンジを紹介しましたが、実際にプレイする際は対戦相手に合わせる必要があります。多くのプレイヤーはGTOの計算結果通りの3ベット、4ベットをすることが出来ていません。

そのため、より最適なプレイを求めて4ベットの戦略を変更する必要があり、どのように変更するのか見ていきましょう! 

3ベットレンジが狭い人

3ベットレンジが狭い対戦相手に対しては、ブラフ4ベットをせずにフォールドやコールを多くします。A5sや98sなどが理論上では4ベットをする場合でもそのような対戦相手にはしない方が利益的なプレイとなります。

また、3ベットレンジが狭い相手には、多くのハンドでオープンできるようになります。特にブラインドからの3ベットを適切に行えていない場合は、BTNから広くオープンしましょう。

3ベットレンジが広い人

3ベットを多くしてくる対戦相手には、4ベットレンジやコールレンジを広げます。併せてオープンレンジも狭くすることでより効果的な戦略となります。

アグレッシブな相手にはアグレッシブなプレイをしてエクスプロイトしていきましょう。

4ベットに対して多く降りる人

4ベットに対して多くフォールドしてくれる対戦相手にはブラフでの4ベットを多くします。また、十分にブラフ5ベットを打てない相手にも4ベットを多くすることは効果的です。

対戦相手が4ベットに対して十分にディフェンスできていないと見抜いたら積極的にブラフ4ベットをしていきましょう。

4ベットレンジが狭い人

4ベットレンジが狭く、強いハンドに偏っている対戦相手には4ベットに対して多くフォールドします。

多くのプレイヤーはこの傾向に当てはまり、特にアミューズメントカジノ、マイクロ/ロー(2NL-50NL)ステークスではよく見受けられます。対戦相手が上手いプレイヤーではない時は、4ベットに対して多くのハンドでフォールドすると良いでしょう。

まとめ

4ベットはポットが大きくなるため、1つのミスが大きな損失に繋がります。まずは、GTOでは4ベットの頻度はどのくらいか確認し、その上で対戦相手に対応出来るようにしていきましょう。