賞金額25億円越え?ポーカーの世界大会を紹介
2021年8月20日
ポーカーの世界大会をご存知でしょうか?ポーカーの大会は世界各地、オンラインで毎日行われています。その中には、賞金額が25億円を超える大会や参加人数が25万人を超えるような大きな大会もあります。そんな数多ある大会から、今回は有名な4つの大会を紹介していきます!
そもそもポーカーの大会とは、トーナメントとも呼ばれ、参加費を払って参加します。参加費がそのまま賞金総額になり(※一部運営側の利益として取られる)、順位によって賞金が変動していきます。賞金の振り分けは上位一割に集中しており、半分以上の人は1円ももらえないことがほとんどです。大会の中には、参加費が100万円を超えるものや1位の賞金が25億円を超える大会があるなどポーカーの大会は、一気に億万長者になれる夢の舞台です。
また大会には、Limit Hold’m、No-limit Hold’em、Omaha、Mix gameなどたくさんのゲームがあります。そんな中でも近年はNo-limit Hold’emと呼ばれる手札2枚と場のカード5枚で役を作り、賭けの上限がないゲームが最も高い人気を誇っています。
ポーカーではサッカーのワールドカップのように、1つの決まった大きな大会があるわけではありません。世界中で大小問わず様々な大会が開催されており、国籍を問わないものがほとんどです。そんな大会の中にも世界No.1を決める大会ともいわれているものがいくつかあります。そんな大会を今回は紹介していきます。
最初に紹介する大会は、世界的に最も有名と言われているWSOPです。50年以上前から毎年開催されており、5~7月の大会中は世界中からラスベガスに10,000人を超えるポーカープレイヤーが訪れます。WSOPのメインイベントの参加費は100万円を超え、賞金総額はなんと70億円を超えます。最後の9人に残ったファイナルテーブルでは全米でテレビ放送され、一番の盛り上がりを見せます。
WSOPの優勝賞金は一生で稼げないくらい莫大な金額であることで知られています。実際に、2006年のWSOPのメインイベントでは、優勝賞金は13億円($12,000,000)を超えました。その際の賞金総額は91億円($82,512,162)を超え、8,773人がメインイベントに参加しました。参加費が100万円($10,000)にも関わらずこれだけの人が参加していることからこの大会の人気っぷりがわかるでしょう。
また、これまでの大会では、以下のように変動しています。優勝賞金が10億円近く、億万長者になるため世界中から多くの人が参加します。
メインイベント
※1ドル=110円、100万円未満四捨五入
この中でも、2009年優勝者のアメリカ人、Joa Cadaはなんと21歳という若さでWSOPメインイベントを制覇しました。アメリカのカジノは21歳からしか入れないことを考えると驚きを隠せないと思います。21歳にして10億円近い額をポーカーでは稼げてしまいます。
また、2020年はコロナの影響がありオンラインのみでの開催となりましたが、メインイベントでは55万円($5,000)と高額にもかかわらず5,802ものエントリーがあり賞金総額は30億円($27,559,500)にも上りました。この数字はオンラインポーカー史上最も大きい賞金総額として話題になりました。
参照:公式HP WSOP GGPOKER ANNOUNCES WSOP ONLINE SERIES SCHEDULE – $25M GTD LARGEST IN ONLINE HISTORY
WSOP優勝者には上記のブレスレットが与えられます。このブレスレットはポーカー界で最も名誉あるものとされており、これまで多くのトッププロ選手が手にしてきました。
このブレスレットを手に入れたWSOP優勝者の中には、オンラインのサテライトイベント参加費$86(1万円)から参加し、$2,500,000(2億7500万円)を勝ち取ったクリス・マネーメーカーという人物がいます。たった1万円から億万長者になれる、そんな希望を抱き、クリスマネーメーカーが優勝した2003年以降ポーカーブームが起きました。
WSOPメインイベントでは残念ながらブレスレットを獲得した日本人はいません。しかし、WSOPではメインイベントのほかに50を超えるイベントが開かれており、そのうちの1つで優勝した日本人がいます。
東大卒として有名なプロポーカープレイヤー木原直哉さんは2012年のポットリミットオマハにおいて日本人で初めての優勝を果たしました。優勝賞金は5600万円($1512,029)で参加人数は419名でした。この優勝の後からポーカースターズとプロ契約を結び、本の出版やTV出演など活躍を集めました。
また、メインイベントでの最高順位は、2019年に行われた大会での、世界のよこさわチャンネルでお馴染みひろきさんの25位です。優勝賞金は、3500万円でした。こちらについてはYoutubeで動画があがっていますので是非ご覧ください。
参照:公式HP Big One for One Drop
WSOPには寄付のために作られたイベントがあります。Big One for One Dropと言われているイベントで、最も高い時で参加費はなんと1億1000万円($1,000,000)と超高額な大会です。2012年には、超有名ポーカープレイヤーや投資家たち48人が参加し、参加費からひとり、1200万円($111,111)が恵まれない人たちへ寄付されました。
また2012年の大会は、WSOP史上最高の優勝賞金額であり、アメリカの有名プロポーカープレイヤーAntonio Esfandiariが20億円($18,346,673)を獲得しました。
それ以降参加費は1千万円と1億1000万円を繰り返しながら毎年開かれています。
参照:WCOOP 公式HP WCOOP 2016: MITS 304 draws low to win Event #61 ($1,050 Razz Championship)
WCOOPとは、ポーカースターズによって開かれるオンラインポーカーの大会です。2002年から始まり、2005年イベントでは、14億円もの賞金額が支払われました。リミットや、ポットリミット、ノーリミティッド、7カードスタッド、オマハなど様々なゲームが行われています。参加費もフリーロールから57万円($5,200)まで幅広くあり、多くのイベントが開催されいます。
参加人数は、2013年のイベントで22万人をこえ、世界最大の参加人数を誇る大会と言われています。WSOPはアメリカのラスベガスのみとされているのに対し、オンラインポーカーは多くの国から気軽に参加できるため参加人数が多くなっているようです。
参照:公式HP Triton Poker
ポーカーの大会の中には、一般の人は参加できない大会も多く存在しています。その中の一つがこのTriton Pokerです。投資家や経営者、トッププロポーカープレイヤーが多く参加しています。
限られてた人しか参加できない理由はなんといっても超高額な参加費にあります。このTriton Pokerは史上最高の優勝賞金と参加費を記録し、その参加費はなんと1億6000万円(£1,050,000)!中には開始9秒で大会を後にした人もいました。9分で1億6000万円を失うなんて常人には考えられないです、、
続いて、Triton Poker過去最大の賞金額は、2019年に行われたロンドン大会で、アメリカのBryn Kennyが獲得した25億円(£16,775,820)です。先ほど紹介したBig One for One Dropの最大賞金額20億円を超え、これまでのポーカー史上最も高い賞金額となりました。この優勝賞金は、残り2人のヘッズアップとなった時点で、取引を行い、Bryn Kennyは2位で25億円、中国のAaron Zangは1位で15億円の賞金額としましたので、もしそのまま戦い、優勝を決めていれば賞金額はもっと高くなったそうです。
また、優勝したBryn Kennyはこれまでの賞金額が50億円を超えており、歴代で一番稼いだポーカープレイヤーとも言われています。
WPTとは2002年からTV放送で始まった大会で、世界各地で行われています。もっとも有名なWPTメインツアーでは参加費38万円から275万円であり、Season Vの優勝賞金は4億3000万円($3,970,415)と高額になりました。WPTでは女性限定のWPT Ladiesや月額料金を支払って参加するClubWPTなど様々な種類の大会があります。
また、WPTにはシーズンで最も多くのポイントを獲得した人に贈られるPlayer of the Yearというものがあります。始まった当初では優勝が1000ポイント、準優勝が700ポイント、3位が600ポイントなどとポイント制が導入されており、現在では大会の大きさに応じて優勝が1400ポイントとなったりします。
WPTの大会は、WSOPがラスベガスで毎回開催されているのとは違い、ロンドンやバルセロナ、韓国など世界各地で開催されています。
WPTの大会で優勝すると、WPTチャンピオンズクラブに招待され、ポーカープレイヤー同士の交流を図ることが出来ます。あのよこさわチャンネルの横澤さんもWPTの大会で優勝経験があり、Youtubeでコミュニティの交流を見ることが出来ます。
WPTインタビュー
WPTコミュニティ交流 6:34~
ここまで多くの大会を見てきた人は、一体トップのポーカープレイヤーはいくら稼いでいるんだろう?と疑問に思った方もいると思います。そんな疑問にお応えすべくトップ5を紹介します!
2021年7月5日現在 参考:The HENDON Mob
5位はアメリカのDan Smithです。彼の賞金総額は40億円($37,063,070)で先ほど紹介したBig One for One Dropで2位や3位といった成績を収めています。そのほかにも多くのハイローラー(参加費が高額で100万円を超える)に出場しており入賞や優勝を繰り返しています。
4位はアメリカのErik Seidelです。彼の賞金総額は42億円($37,063,070)であり30年以上多くの大会に出場しては入賞や優勝を繰り返しています。一番大きな賞金額は2011年にオーストラリアで行われたA$ 250,000 Super High Roller No Limit Hold’emであり2億7000万円(A$2,500,000)を獲得しました。
3位はカナダのDanile Negreanuです。彼の賞金総額は46億円($42,302,306)でBig One for One Dropで2位となり9億円($8,288,001)を獲得しています。彼は最も有名なポーカープレイヤーとしても知られており、アメリカの有名TV番組Full Titlでの出演やGGとのスポンサー契約をしています。
2位はアメリカのJustin Bonomoです。彼の賞金総額は59億円($53,263,234)でありBig One for One Dropで1位となり11億円($10,000,000)を獲得しています。他にも2018年にラスベガスで行われた$300,000 No Limit Hold’emで優勝し5億5000万円($5,000,000)を獲得しています。
1位はアメリカのBryn Kennyです。彼の賞金総額は62億円($56,403,501)であり、先ほど紹介したTriton Millionで25億円(£16,775,820)を獲得しています。またそのほかにも多くのハイローラーに出場しており、1億円以上の賞金を10回以上も獲得しています。
世界のトッププロたちは数十億もポーカーで獲得しており驚いた方も多いと思います。しかしポーカー全体の稼ぎとするとこの数値は正確なものではありません。あくまでトーナメントの賞金総額であり、そこには参加費やキャッシュゲームで勝った額は含まれておりません。それらを併せた額は正確に測ることはできませんので、あくまで今回のランキングを参考程度に留めておいてください。
ポーカーの世界大会をご覧になっていいかがだったでしょうか。賞金総額や参加人数の多さなど規模の大きさに驚いた方も多くいるのではないでしょうか。また、ポーカーの大会の参加はほかのスポーツと比べるとハードルが格段に低いです。参加費さえ払うことが出来ればほとんどの大会に参加出来てしまうのです。あとは、運と戦略が勝敗を決めます。たとえ、実力が劣ったとしても運で勝つことが出来るのがポーカーの面白いところです。皆さんもぜひ一度は億万長者への夢があるポーカーの世界大会に挑戦してみてはいかがでしょうか。