AOF(All-in or Fold)で勝つには? レンジで解説
2021年10月28日
KKpokerやNatural8にてAOF(All-in or Fold)が実装されたことにより、近年AOFが盛り上がりを見せています。
しかし、AOFは単純な選択肢しかないのにも関わらず、AOFに関しての戦略記事はほとんどありません。今回は、AOFで利益を出すためにはどういった戦略をとればよいのかを明らかにするため、AOFで遭遇しうるすべてのシチュエーションをPokerSnowie(ポーカースノーウィー)を使い分析してみました。
AOFとはオールインとフォールドしかないポーカーゲームのことを指します。テーブルは4人まで参加可能で、スタックは多くの場合8BB~10BBほどです。
ゲームタイプはホールデムやオマハを選択することができます。
ジャックポットやビンゴなど、通常の勝ち以外のプライズが用意されている場合もあります。
結論から言うと、ステークスによります。AOFでは相手や自分ができる選択肢がオールインかフォールドしかなく、非常に少ないため、どんなプレイヤーでもある程度勉強をすれば、同じようなプレイをするようになります。
そのため、レーキの存在が非常にネックになってきます。
例えば、Natural8ではAOFのレーキはハンドごとに設定されており、0.5ドル/1ドルのテーブルであれば、1ハンドあたり、0.05ドル取られます。これは一見低くみえますが、通常のホールデムに比べてかなり高い数値になっています。
とはいえ、AOFは難しいことを考えずにプレイすることができるため、フィッシュが多く存在します。そういったフィッシュをうまく狙うことができれば、一定のステークスまでは勝ち越すことができるでしょう。
ここまで単純なゲームだと、取りうるすべてのパターンをレンジとして丸暗記することができます。そこでPokerSnowie(ポーカースノーウィー)のプリフロップアドバイス機能を使いすべてのレンジを明らかにしました。
なお、すべてのプレイヤーのスタックは8BB、テーブルの人数は4人での解析結果です。
ポジションは4人テーブルなため、以下の4つで分類しています。
まずはオープンレンジからです。8BBという少ないスタックなため、通常のPush or Fold チャートより全体的に広いレンジとなっています。
SBのオープンレンジは非常に広いレンジとなっています。ほとんどのスートはオールインでよいという結果になりました。
次に誰かがオールインした場合のコールレンジを見てみましょう。オールインではスートとオフスートの勝率は4パーセントしか変わらないため、スートのレンジは狭いものとなっています。
次にマルチウェイのケースを考えてみましょう。これは2名以上のプレイヤーがオールインしている場合のことです。通常のトーナメントなどであればあまり目にしませんが、AOFではこのようなシチュエーションに頻繁に遭遇します。
先ほどの一人のオールインに対するコールレンジに比べて、スートなどのコールレンジが広くなっています。これは複数名がオールインした場合、それぞれのハンドの勝率の差が小さくなるため、SBやBBのスチールされることよるダメージが大きくなるためです。
UTG→BTN→SBの順にオールインレンジが広くなるという原則に加えて、AOFでは複数名のオールインに対しての対策が重要になります。これらのレンジ表を覚えることで、AOFに数多くいるフィッシュに対してよりうまく立ち回れるようになるでしょう。